歯科専用のキシリトールガムは効果大/市販品との違いは?

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歯科専用のキシリトールガムとは市販の物となにがちがうの?と思う方も多いのではないでしょうか。

製品名やボトルの形も市販の物とほぼ同じものもありますが、実は成分や特徴などに違いがあります。

また、キシリトールが配合されていれば、どんな製品でもむし歯予防に効果があるわけではありません。

今回は市販されているキシリトールガムと歯科医院で販売されているキシリトールガムの違いについて解説しますので、商品を選ぶ際の参考にしてみてください。

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1.キシリトールガムやタブレットの市販品と歯科医院専売品違い

市販品と歯科医院専売品の違いは、甘味料にキシリトール以外の糖質が使用されているかどうかです。

歯科専売品では甘味料にキシリトールを100%使用していますので、キシリトールの効果が十分に期待できます。

市販品ではキシリトールは配合されていますが、それ以外にも糖質が入っているため、キシリトールの効果を十分に期待することができないのです。

これが市販品と歯科専売品の大きな違いです。

2.歯科専用キシリトールガム

甘味料としてキシリトールを100%使用。(90粒入り)
マスカット・アップルミント・クリアミントの3味

キシリトールガム

販売:株式会社オーラルケア
商品:歯科専用キシリトールガム
価格:1381円(税込)

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3.歯科専用キシリトールガムの特徴

3-1.甘味料としてキシリトール100%配合

キシリトール以外の甘味料は配合されていません。

3-2.歯の主成分を配合

歯の主成分であるリン酸カルシウムが配合されており、再石灰化を助けます。

3-3.歯にくっつきにくいガムベース

歯にくっつきにくいガムベースが使用されているので、矯正装置や仮歯、義歯の方にもんでいただけます。

3-4.噛む力を鍛えることができる

市販のものよりもガムベースが少し硬いので、噛む力を鍛えることができます。

4.むし歯予防に効果的なキシリトールガムの選び方

むし歯予防を得るためにはどんな製品が良いのか、購入する前にパッケージの成分表示の項目を確認しましょう。

4-1.キシリトールが製品に含まれている甘味料の50%以上を占めていること

糖質(炭水化物)中におけるキシリトールの割合が50%を超えていることを確認し、できるだけ高配合のものを選びましょう。

キシリトールのむし歯予防効果を得るためには、その製品のキシリトールが50%以上配合されていることが必要です。

市販されているキシリトールガムの場合、キシリトール配合と書いてあっても、微量しか配合されていない場合もあるので注意が必要です。

4-2.キシリトール以外の甘味料は低酸産生性のものを使用していること

キシリトールが配合されていても、砂糖など酸が出る甘味料が入っていては意味がありません。

「シュガーレス」表示を確認し、糖類が0gであるかの確認が大切です。

4-3.クエン酸などの酸を含んでいないもの

柑橘類などの香料が多量に含まれる場合、酸を産生する可能性があるので、配合されていないものを選びましょう。

5.キシリトールガムの効果的な噛み方

5-1. 1日に5~10g摂取する

むし歯予防に必要なキシリトールの量は1日5~10gです。

歯科専用のキシリトールガムには、1粒につきキシリトールが1.3g含まれているので、1日4粒~8粒を目安に摂取します。

5-2.一度にたくさんより、何度かに分けて摂る

一度にたくさんより、1日の内3~4回以上に分けて摂取します。

おすすめのタイミングは食後や間食後です。朝食後・昼食後・おやつの後・夕食後・就寝前などに取ると良いでしょう。

キシリトールが100%配合されているガムであれば就寝前に摂取しても問題ありません。

食後お口の中に残った糖分や酸をだ液で洗い流すために、歯磨き前に噛むのがポイントです。

5-3.ガムは味がなくなっても5~15分噛む

噛み始めて最初に出てくる甘い味がキシリトールです。

それをすぐに飲み込んでしまわずに、お口の中に広がるように少しためながら噛むのがポイントです。

特に、100%キシリトールを甘味料に使用している場合は、味が持続しないことが多いですが、 味がなくなってもだ液の分泌を促進するために5~15分噛みましょう。

効果的にキシリトールガムを摂取し始めて2週間ほどでプラーク(歯垢)がつきづらくなり、3か月でミュータンス菌に対する効果が現れ、むし歯になりにくいお口の環境にすることができると言われています。

6.キシリトールってなに?

6-1.キシリトールは天然素材の甘味料

キシリトールは白樺や樫の木などを原料とした天然素材の甘味料です。

イチゴやラズベリー、プラム、カリフラワー、ほうれん草、レタスなどの果物や野菜にも微量ですが含まれています。

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