なんで?キシリトールを摂ると下痢になる/原因と摂取上限

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キシリトールを食べすぎると下痢する、と聞いて不安に思う方も多いのではないでしょうか。商品の注意書きにも「一度にたくさん食べると、お腹がゆるくなることがあります」と書かれています。

むし歯予防に効果的な「キシリトール」食べるだけでむし歯リスクが下がるなんて嬉しいけれど、お腹が緩くなるのは心配ですよね。

そこで今回はなぜキシリトールを食べると下痢をするのか、どれくらいの量を食べれば良いのかを詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてください。

1.キシリトールとは

キシリトールは白樺や樫の木を原料として作られた天然素材の甘味料で、ソルビトールやマルチトールと同じ糖アルコールと呼ばれる炭水化物の仲間です。

自然界では多くの果物や野菜にも含まれています。

また、お砂糖と同じくらいの甘さがあり、口の中で溶ける時に熱を奪うので口に含むとスーッとした冷たい感覚があります。

今まで日本を含む世界各国でキシリトールのむし歯予防に対する研究科行われ、むし歯の予防効果が認められています。

甘味料の中で、‟むし歯の原因にならない“だけでなく、‟むし歯の発生と進行を防ぐ”のはキシリトールだけです。

2.キシリトールを摂取すると下痢する原因

キシリトールやソルビトールなどの糖アルコールは小腸で消化・吸収されにくいという特徴があります。

そして、吸収されなかった糖アルコールを消化しようとして腸管壁から水分を引き出し、大腸の中の水分が増えるため下痢をしやすくなると言われています。

これらの現象は一過性のものであって身体に害はありません。

3.どのくらいの量なら大丈夫か

3-1.どのくらいの量で下痢をするのか

牛乳を飲むとお腹が緩くなってしまうという方がいるのと同じで、個人差があるのでどのくらいの量だと大丈夫という目安はありません。

人によってはキシリトールガム1粒でお腹が緩くなってしまう人もいれば、何粒食べても大丈夫という人もいます。

お腹が弱い方やお子さま、高齢者は少しの量から摂取してみて問題なければ、むし歯予防に効果的な量を摂取するようにしましょう。

3-2.摂取上限について

キシリトールは1日の摂取量に制限を与えない食品として扱われています。

1983年JECFA(FAOとWHOの食品添加物専門家共同委員会)は、キシリトールの「1日の許容摂取量」に関しては「特定せず」としました。それはキシリトール摂取量に特別な制限は不必要であるということです。

1986年FASEB(Federation of American Societies for Experimental Biology)の専門研究班による報告においても、キシリトールの安全性に重大な懸念はない、と評価されています。

3-3.キシリトールの安全性について

日本では1997年4月に食品添加物として認可されましたが、その10年以上前から点滴の輸液成分として使用されるなど、キシリトールは人体に安全なものとして知られていました。

サイト監修

小野澤 彰(歯科医師)/ 歯科オノザワ院長

  • 1996年 東京歯科大学卒業
  • 1996~1998年 東京医科歯科大学研修医
  • 1998~2002年 大西歯科勤務
  • 2002年4月1日 歯科オノザワ開院

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