親知らずを抜いた後、歯磨きをしていいのか分からないという方は多いのではないでしょうか。先生に説明されたけど、抜歯直後でよく覚えていないという方も少なくありません。
親知らず抜歯後の傷口はとてもデリケートなので、歯磨きをする際はいろいろと注意が必要です。
また「傷口を避ければいい?」「歯磨き粉はつけてもいいの?」「うがいはしてもいいの?」といった相談を多く受けます。
今回は抜歯後の歯磨きの方法について解説します。ぜひ参考にしてください。
1.抜歯後の歯磨き
抜歯後は抜いた歯の傷口や周りにブラシが当たらないように磨くことができれば、磨いても大丈夫です。
抜歯した当日から約2週間の抜糸までの間は、歯茎や糸に触らないように磨いてください。
ただし、歯がまっすぐに生えていて比較的短時間で抜歯ができた場合です。お一人ずつ状況が違いますので、まずは抜歯をしてもらった歯科医院へ相談することをおすすめします。
1-1.磨き方について
親知らずは一番奥の歯なので、気をつけたいのは1つ手前に生えている歯の磨き方です。特に、歯の裏側を磨く時には抜いた部分の歯茎に当たらないように力を弱めて磨いてください。
その他の歯は通常通り磨いても問題はありませんが、手前の歯を磨く時には注意が必要です。
1-2.歯ブラシについて
歯ブラシは、歯科医院で指示がなければ普段使用している歯ブラシで磨いても大丈夫です。
もし、抜歯当日に歯科医院から処方された歯ブラシがある場合は、専用の歯ブラシを使用しましょう。使用方法は、処方時の説明に従って使いましょう。
1-3.歯磨き粉について
抜歯後の歯磨きは通常通り、歯磨き粉を使用しても大丈夫です。
特に専用の歯磨き粉はありませんが、普段よりも磨きにくいため、消毒効果の高い歯磨き粉や、低発泡性のジェルタイプの歯磨き剤を使用することで、清潔に保ちやすくなります。
消毒効果が高い歯磨き粉
販売:ウェルテック
商品:コンクールジェルコートF(フッ素配合)
価格:1080円
薬用成分:クロルヘキシジン(消毒・殺菌効果)
低発泡性の歯磨き粉
販売:株式会社GC
商品:GCプロスペック 歯磨きペースト(フッ素配合)
価格:540円
薬用成分:クロルヘキシジン(消毒・殺菌効果)
ジェルタイプの歯磨き粉
販売:VC
商品:ディノベート
価格:1598円
薬用成分:IPMP(殺菌効果)
コラーゲン、ヒアルロン酸、各種ビタミン配合で歯茎の治癒力を高める効果が期待できます。
1-4.うがいについて
抜歯当日のうがいは極力控えてください。
強いうがいや何度もうがいをすると、抜歯後の傷口の蓋の役目をしている血の塊が流れでてしまう可能性があり、細菌に侵され易くなります。
抜歯2日目以降からうがいを行い、歯科医院で処方されたうがい薬がある場合は、容量を守り使用しましょう。
日頃からうがいの週間がある人も2日目以降からうがいを行ってください。その際は、「ガラガラうがい」ではなく「ぶくぶくうがい」を行いましょう。
1-5.うがい薬について
ほとんどの場合、親知らずを抜歯した後には、うがい薬が処方されます。
1週間程度で使用できる量ですので、使いきりましょう。その後、必要であれば歯科医院から処方されますので、処方された分は歯磨きの後にうがい薬を使ってうがいをすることで、抜歯した周りの汚れや傷口周辺の消毒にもなります。
うがい薬が処方されず、うがい薬を使いたい場合は、できるだけ低刺激で薬用成分の配合されているうがい薬を選びましょう。
薬用成分のあるうがい薬
販売:明治製薬
商品:イソジン
価格:486円
薬用成分:ポピンドヨード(殺菌・消毒効果)
1-6.歯磨き時の注意点
1-6-1.歯磨きは麻酔が切れてから
親知らずを抜くのに1時間以上かかったり、歯茎を縫い合わせた場合には、歯茎が治るのにも時間がかかる場合があります。
当日は麻酔が効いている間は歯磨きは避け、麻酔が切れてから歯磨きをします。
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