歯の致命傷になる事も!歯のひびの治療法と悪化させない方法

そうなると、神経を取り除く必要があります。これを根管治療と呼びます。この根管治療はとても難易度が高く何年か経ってから症状が再発して再治療となるケースも多いです。

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図:上の中央の向かって右の歯は、ヒビがあり欠けていますが、そこまで大きくはないのでかぶせ物の処置。しかし、向かって左の歯は欠けた部分が大きすぎるため、根管治療が必要になりました。

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4-4.抜歯をする

歯に入ったヒビが根に及んだ場合には、歯を抜かざるを得ないことが多々あります。

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図:歯の根に入ったヒビ。残念ながら、抜歯することになりました。

5.ヒビを悪化させないための対処法と予防法

歯にヒビが入ると、その歯を抜歯するまでのカウントダウンが始まるようなものです。

そのため、小さなヒビが入ってしまった場合は悪化させないために、またこれからヒビが入らないようにするための予防策をいくつかご紹介致します。

5-1.むし歯にしない

むし歯になると、その歯の量がどんどん減っていくため、咬む力に歯が耐えられなくなり、歯にヒビが入る可能性が高くなります。

5-2.繰り返しのむし歯治療をしないよう心がける

もし仮にむし歯になったとしても、精度の高い治療を受ければ、その歯にヒビが入る可能性を低くすることができます。

また、神経を抜いた歯は弱くなってヒビも入りやすくなってしまいます。繰り返しのむし歯の治療、根管治療は避けるようにしましょう。

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図:繰り返しのむし歯治療が原因で歯を失う負のスパイラル。
これが歯の残っている量を減らし、咬む力に耐えられなくなり、結果として歯にヒビが入る可能性が高くなります。

再治療を防ぐ方法について、詳しくは「根管治療の成否で歯の寿命が変わる!失敗再治療を防ぐ方法」をご覧ください。

5-3.マウスガードで歯にかかる力を減らす

寝ている間に歯ぎしりや食いしばりがある場合、歯への負担を軽減するため、マウスガードを装着することも歯を守る上で大切なことです。

5-4.矯正治療を受ける

歯並びと聞くと、見た目、ということを連想する方が多いと思われますが、綺麗な歯並びは歯を守ってくれます。

矯正治療は、歯を失うことを予防する大切な予防治療です。

5-5.ストレスの軽減

現代社会は忙しい仕事、スマートフォン、パソコンの見過ぎなど、毎日がストレスのかかることばかりです。

砂糖、小麦、牛乳などの現代食の過剰摂取、鼻炎が原因の口呼吸なども体にとってはストレスであることが最近の研究でも明らかになってきています。体はストレスがかかると、それを無意識に軽減しようとします。

その具体例が、歯ぎしり、食いしばりです。寝ているときの歯ぎしりを指摘されたり、無意識のうちに仕事中に食いしばりをしてしまっている方も多いのではないでしょうか。

これらの生活習慣が歯にストレスを与え、歯にヒビが入る原因となります。歯を守るためにも、リラックスすることは、とても大切なことです。

まとめ

歯にヒビが入ると、歯の寿命が短くなる可能性があります。そのため、歯を守るための予防策を早めに取ることがとても大切です。歯の痛み、違和感を感じたら、それは、ヒビが原因なのかも知れません。早めに、歯科医院を受診し、診断してもらうことをお勧め致します。

 

Author:柳沢 哲秀 (歯科医師/東京都調布市 柳沢歯科医院)

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