全体的に炎症が起こる場合は、部分的に潰瘍ができる場合など症状は様々です。赤く、炎症を起こすことが多いですが、白く広範囲に炎症や潰瘍が広がることもあります。
【対処方法】
まずは、使用している歯ブラシの硬さを確認しましょう。硬めの歯ブラシを使用している場合は、柔らかめ歯ブラシに変更し、
痛みのある場合は、かかりつけの歯科医院を受診しましょう。
正しい歯の磨き方について、詳しくは「プロが教える!正しい歯の磨き方をお口の状態別に徹底解説」をご覧ください。
2.全体的に白い場合考えられる原因
2-1.血行不良
できものではないけれど、全体的に歯茎が白く見える場合まず考えらることは血行不良です。
血行不良や貧血の状態だと、顔が白くなるように、歯茎にも同じような症状がでます。体調の変化によって症状がでる場合は、柔らかい歯ブラシや手で歯茎をマッサージして血行を促すことで改善されます。
何ヶ月も続いているようでしたら、他の病気も考えられますので、まずは歯科医院を受診しましょう。
2-2.口腔カンジタ症
コケのような白い膜ができていて、拭き取ろうとすると出血する場合は、口腔カンジタ症の可能性があります。
この白い膜は、歯肉だけでなはく、舌や口角などの口腔内にもできることがあります。
口腔内の常在菌であるカンジダ菌の日和見感染による症状のひとつで、健康な人の場合に発症することはほとんどありません。
血液疾患、AIDS免疫不全症、糖尿病などの疾患をもっている人や、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者がまれに発症するとも言われています。
免疫抑制剤や抗菌薬の投薬治療を受けている全身的因子による発症がみられます。
心当たりがない人で似たような症状がある場合は、他の病気の考えらえますので、まずは歯科医院を受診しましょう。
3.その他の原因
3-1.白板症
白板症は歯ぐきに白いコケのようなものが付着します。口腔カンジタは剥がれ落ちますが、白板症は手や歯ブラシで擦っても白いものは取れないのが特徴です。
白い部分が斑状で、びらん状になっている場合は、初期の粘膜がんや上皮内がんも疑われます。
白板症自体もがん化していくことが言われていますので、専門医の定期的な診察が必要です。
3-2.歯肉癌
歯肉癌は歯茎にできるガンのことです。歯肉癌の症状としては、歯肉の腫れや潰瘍、歯の動揺などが見らます。
またカリフラワー状に歯茎が腫れ上がるような炎症を起こすなど、特徴的な形状をしてる場合もありますが、歯周病や口内炎などと誤診されやすいことも事実です。
長期的に炎症が続くような症状があれば、痛みがなくても、専門医を受診することをおすすめします。
まとめ
歯茎が白くなっていたり、できものができたりと、歯茎に現れる症状はさまざまです。
痛みを伴うもの、そうでないものなど症状によっても病態は異なります。
まずは、自分の症状がどのようなものに当てはまるのかが理解できたら、ご自身の判断だけでなく、必ずかかりつけの歯科医院を受診しましょう。
症状がにているというだけで、実際の疾患は異なることもありますし、中には重大な疾患の場合もあります。
長期間放置しているような症状は、まずは歯科医院へ相談することをおすすめします。
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