歯科医院で歯石除去をしますと言われ、何回か回数がかかると説明を受けました。その都度費用がかかってしまうようで不安に感じる方もいるかもしれません。歯科治療では、皆保険制度の決まりもあり、歯石除去には1日で行う回数や次回に行うまでの期間などが決められています。
今回は、歯石除去にかかる費用について、皆保険制度に沿った治療の流れについて解説をします。
歯石除去に、回数がかかってしまう理由やそれぞれの費用について理解を深めることで安心して歯石除去に通って頂けばと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
歯石とは
歯石は、歯に付着した汚れ(プラーク)が固まった(石灰化)もので、歯磨きでは取れない歯にこびりついた汚れです。
歯の表面についたものを「歯肉縁上歯石」、歯茎の中に埋まっている歯の表面についたものを「歯肉縁下歯石」といます。
歯肉縁上と歯肉縁下とでは、それぞれ性質が異なると言われています。
1. 歯石除去とは
歯の表面に着いた歯石を専用の機械を使って除去する場合と、耳かきのように手作業で器具を使って除去する方法があります。
器具についてはこちらを参照にしてください
⇒【歯医者で行う歯石取りの器具と手順を歯科衛生士が徹底解説】
2. 歯石除去にかかる費用
歯石除去には、歯石除去の費用と歯石除去を行うための事前検査の費用がかかります。
保険治療を行うためには、歯石がついている状態の検査や歯肉の炎症の状態や歯周病の進行の状態を診査して、それに伴い治療計画を立てて歯石除去を行なっていきます。
そのため、歯周病の状態が悪化していればいるほど、回数もかかりますし、治療費もかかることになります。
2-1. 歯肉炎程度
歯肉炎程度の状態であれば、検査と歯石除去、そして、歯科衛生士による歯磨き指導料などが保険治療として適応されます。
検査と歯磨き指導と歯石除去を2回に分けて実施し、その後必ず、状態が改善されているかどうかの再評価(検査)を行うため、合計3回程度で、費用の合計は3500円程度(3割負担の場合)
2-2. 歯周病(中等度)
歯周病の状態が進行している場合は、数回に分けて治療を行います。保険治療のルールとして必ず検査や指導を行うためその費用もかかります。
歯の表面につている歯石とりを行い、評価をすることろまでで、回数は3回かかり、費用は3500円程度(3割負担の場合)
その後、お口の中を6ブロックに分けて歯茎の中についている歯石を除去していきます。これは時間もかかり、患者さんにも負担が大きいことや、歯茎の治りの状態をチェックすることなど様々な理由で回数を分けて治療を行います。
1回につき2,000円~3,000円程度(3割負担の場合)の治療費がかかり、最後に必ず、状態が改善されているかどうかの再評価(検査)を行います。その状態で治っている状態であれば治療は終了です。もし、治っている状態でなければ、再治療の場合や、外科治療の場合があり、その場合は別途費用がかかります。
2-3. 歯周病(重度)
同じく、歯周病の状態が進行している場合は、数回に分けて治療を行います。保険治療のルールとして必ず検査や指導を行うためその費用もかかります。
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