もちろん、早めの受診をお勧めしますが、どうしても行けない理由がある場合には、症状の確認を行いましょう。
4-3.冷たいものや熱いものをひかえる
銀歯が取れた状態では、極力冷たいものや熱い食べ物は控えましょう。
痛みやシミがでていなくても、穴があいている分、歯の神経からの距離がとても近くなっている状態です。
痛みがないからといって通常通りの食事をしていると、急に症状がでて、激痛に襲われることもありますので、歯科医院へすぐに行けない方は飲食物に気をつけてください。
5.再治療の方法
5-1.痛みがない場合(虫歯がない場合)
痛みがない場合で、虫歯がなければ、数回の治療で終わることができます。
接着剤の問題であれば、銀歯を再接着することで1回で終わる場合もあります。
または、歯の形を整えて型取りをし、2回目には接着でき、2回の通院で終わることもあります。
5-2.痛みがある場合
5-2-1.軽度
しみる程度の症状の場合は、部分的なレントゲンを撮影して、虫歯があるかどうか、進行しているかなどを確認します。
神経に達するほどの状態でなければ、麻酔をして、虫歯を取り除き、歯の形を整えて、型取りをします。
シミ止め効果のある仮止めの材料をして、2回目の来院時に、症状を確認して問題がなければ接着して完了です。
5-2-2.重度
痛みの症状が熱い物を食べると痛いなどの場合は、神経に刺激を与えていたり、虫歯が神経まで到達している場合があります。
部分的なレントゲンを撮影して、虫歯の状態を確認して、神経の処置をする治療を行います。
この場合は、神経の治療に数回通い、銀歯は大きな被せに変更になるため被せ物の型取りを行います。おおよそ、1ヶ月から2ヶ月の通院が必要になります。
5-3.再治療の値段
5-3-1.銀歯の場合
小さな銀歯の場合は、大そよ、3,000円から5,000円の医療費がかかります。
5-3-2.コンポジットレジン(CRインレー)の場合
白い歯と同じ色のコンポジットレジンでの処置の場合も同様に3,000円から5,000円の医療費がかかります。
5-3-3.セラミックの場合
セラミックインレーは、保険が適応しないため自費で30,000~50,000が相場です。
セラミックの詳しい料金については「歯のセラミックの料金を解説!素材や治療範囲で異なる相場」をご覧ください。
6.銀歯がとれて放置すると
6-1.1ヶ月放置した場合
何も症状がない場合もありますが、1ヶ月ほど放置していると穴の中で虫歯が進行していくことがあります。
また、それに応じて冷たいものがしみたり、食事の時に痛みを感じるような症状がでてきます。
6-2.半年放置した場合
半年放置していると、歯が欠けてしまったり、ひどい場合には歯が割れてしまうなどの症状が起きる場合もあります。
また、痛みの程度もひどくなり、一時的な痛みから継続的な痛みに変化し食事もしづらくなってきます。
気づかないケースが多いですが、銀歯が取れた歯を避けて食事をしたり飲み物を飲んだりしていると、顎の疲れや噛み合わせにも影響がでてきます。場合によっては肩こりの症状がひどくなる人もいます。
6-3.1年放置した場合
1年以上放置していると虫歯が大きくなり、汚れが溜まりやすいことから、隣の歯にも影響を及ぼすことがあります。
また、肩こり以外にも顎関節症の症状や、歯並びを均等にしようとする歯ぎしりなど様々な症状がでてきます。
虫歯も大きくなり神経が死んでしまっているケースもあり、その場合は、処置ができず抜歯になることも考えられます。
まとめ
銀歯が取れた時は、できるだけ早めに歯科医院を受診することが前提ですが、仕事や生活の中でどうしてもすぐに行けないこともありますし、休日で歯科医院がお休みのこともあります。
そんな時にも焦らず、他の歯を守るためにも歯磨きや食事に気をつけ、優先的に歯科医院を受診するようにしましょう。
放置している期間が長ければ長いほど、再治療にかかる回数も医療費もかかります。忙しくしている人こそ優先的に再治療をうけることをお勧めします。
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