ちょっと待って!自分で歯石除去するリスクと正しいケア方法

予防と知識

予防歯科



歯石除去をどうしたら自分でできるのだろうと調べられたり、相談されることが多くあります。
歯科医院に行くのは面倒、痛いかもしれないと不安もあるかもしれません。しかし、歯石除去を自分で行ってしまうと、さまざまな症状が起こることが考えられています。
今日は、歯石除去の正しい知識を知っていただき、自分で歯石除去をするのではなく、安心して歯科医院へ通っていただけるように歯石について解説をしていきます。

1.歯石とは

歯石とは、口の中の汚れ(プラーク)の中の細菌が唾液に含まれるカルシウムやリンなどのミネラル成分と結合し、時間が経って石のように硬くなってしまったものです。

ブラッシングで取りきれなかった汚れ(プラーク)は、付着して2日から2週間程で歯石になると言われています。

歯石自体は直接的に虫歯や歯周病の原因になるものではありませんが、歯石のついている歯の面はザラザラしているため、汚れがくっつきやすくなる環境を作ってしまい、結果として虫歯や歯周病になりやすい環境を作る原因とされています。

2.歯石除去を自分でやってはいけない理由

2-1.逆効果になることもある

歯石除去を自分で行うと、歯石が取れた部分と取れていない部分ができる場合が多いです。

そうなると、歯の表面が歯石の部分とそうでない部分とで凸凹ができてしまいます。

また、歯石のついていた表面は細かな歯石がついているため、歯科医院では、歯石除去のあとに歯の表面を綺麗に磨きあげる作業をしています。

この作業をすることでざらつきを取り除きます。自分で歯石除去をした場合、この表面のざらつきをとることができないため、結果としてさらに歯石のつきやすい環境を作りかねません。

2-2.歯面を傷つけてしまうこともある

歯石除去に使う道具は、鋭利な刃物をと同様です。

そのため歯石除去は、国家試験に合格し、国家資格を取得している歯科衛生士が行う専門的な施術です。

歯を傷つけないように操作し的確に歯石を取り除きます。

鋭利な刃物を使って自分で歯石を取る場合、見えないお口の中での操作になり、歯の表面を傷つけてしまう可能性があります。

鋭利な刃物で傷ついた歯の表面には、汚れがつきやすくなったり、知覚過敏などのしみる症状の原因になったりします。

2-3.歯茎を傷つけることもある

見えないお口の中での鋭利な刃物の操作は、誤って歯茎に刺さってしまったり、引っ掛けてしまったりと歯茎に傷をつけることも考えられます。

歯茎はとても繊細ですので、ちょっとしたことでも傷つきやすく、口内炎の原因にもなりかねません。

2-4.さらに歯石を付着させてしまうこともある

歯石を自分で取ると、歯の表面の細かな歯石や、ざらつきを取りのぞくことができません。

そのため歯の表面がザラザラしたままだと、かえって歯石が付きやすい環境を作ってしまうこともあります。

3.歯石がつかないようにするためには

3-1.なぜ歯石が付着するのか

口の中の汚れ(プラーク)の中の細菌が唾液に含まれるカルシウムやリンなどのミネラル成分と結合し、時間が経って石のように硬くなってできます。

そのため、唾液のでる腺がある付近には歯石が付着しやすいと言われています。

唾液のでる唾液腺は、舌の下(舌下腺)にあります。そのため下の前歯の裏側に歯石が付きやすいです。
また、耳の下(耳下腺)あたりにあります。ここは、上の奥歯の頬側付近ですので、上の歯の奥歯頬側に歯石が付きやすいことがわかっています。

ブラッシングで取りきれなかった汚れ(プラーク)は、付着して2日から2週間程で歯石になると言われています。

3-2.正しい歯磨き習慣

歯石がつかないようにするためには、どの部分に歯石が付きやすいのかを知り、その部分の適切な歯磨き習慣を行うことです。

ただし、完璧に100%磨けるかというと、専門家でも難しいこともあります。毎日の歯磨きで歯石のつきにくいお口の中を整えながら、磨き残ってしまう部分は専門家の力をかりるのも一つです。

3-3.定期的な歯科検診(クリーニング)

歯石はつきやすい人とそうでない人がいますが、お口の中では歯石以外にも虫歯や歯周病などの症状もありますので、定期的に歯科医院で検診を行い、お口の中のチェックやクリーニングをしてもらうことをおすすめしています。

1年以上歯科医院に検診に行っていない方は、1年に一度の人間ドックと同じように歯科検診も受診する習慣をつけると良いでしょう。

体の健康は食べ物の咀嚼から始まります。なので、体の健康とお口の健康の両方が大切なのです。

歯石除去の方法については「歯科医院でプロが行う!歯石除去の方法、手順、かかる回数」

歯石除去の効果について、詳しくは「歯科衛生士が教える!歯石除去して得られる5つの効果」をご覧ください。

4.歯石が付きやすい部位

歯石は口の中の汚れ(プラーク)の中の細菌が唾液に含まれるカルシウムやリンなどのミネラル成分と結合し、時間が経って石のように硬くなってできるため、唾液のでる部分につきやすいことがわかっています。

4-1.舌顎前歯舌側

唾液のでる唾液腺は、舌の下(舌下腺)にあります。そのため下の前歯の裏側に歯石が付きやすいです。

4-2.上顎頬側奥歯

耳の下(耳下腺)あたりにあります。ここは、上の奥歯の頬側付近ですので、上の歯の奥歯頬側に歯石が付きやすいことがわかっています。

5.歯石が付きやすい部位の磨き方のポイント

5-1.舌顎前歯舌側の磨き方(1歯磨き法)

歯ブラシを縦にして、歯ブラシのかかとの部分を使って小刻みに動かす方法があります。

歯石は歯と歯の間につきますので、毛先を意識しながら細く動かします。

5-2.上顎頬側奥歯の磨き方(フォーンズ法)

歯ブラシを横向きに入れ、奥歯を磨く時は上下同時に磨く方法で、毛先を歯面に直角にあてて上下の歯に当たるように円を描きながら磨いていきます。

歯の磨き方について、詳しくは「歯科衛生士が教える歯磨き方法!時間/回数/タイミング」をご覧ください。

まとめ

歯石除去は国家資格を持つ歯科医師、歯科衛生士の専門的な施術です。自分で歯石除去を行えば歯医者に行かなくてもいいと思うかもしれませんが、自分で鋭利な刃物を扱うことで、歯茎や歯を傷つける恐れがあります。また、自分で歯石除去をすることでかえって歯石がつきやすい環境にしてしまうかもしれません。
生涯にわたって使う大切な歯だからこそ、普段の正しいケアと専門家からの定期的なアドバイスをうけることで、その時々のお口の状況にあった情報を受け取ることができ、健康なお口の状態を保つことができると思います。

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