また、シーラントを行う際に大切なのは、処置をする歯のまわりに水分がないことです。
唾液などが処置歯につかないようにするために、防湿を行います。排唾管といわれる唾液を吸引する管を使用したり、ロール状の綿で唾液を排除します。
また、ラバーダム防湿を使用して完全に唾液が入らないようにして処置する場合もあります。
ラバーダムについて、詳しくは「根管治療を成功させるカギ!ラバーダム防湿法のメリット」をご覧ください。
出典:ティースメイト®F1取扱説明書より引用
Step2.細かな汚れも取り除く
先端の細い器具などを用いて細かな汚れが残っていないか確認して、きちんと取り除きます。
Step3.前処置を行う
シーラントがくっつきやすいようにするためのお薬を塗ります。そして、薬を水で洗いながして準備が完了です。
その時に、もう一度、唾液やお水が処置する歯に残っていないかをしっかり確認します。
完全に乾燥している状態で、シーラント剤を塗ることがポイントです。
Step4.シーラント剤を塗る
シーラント剤は、ペースト状なので、歯の溝に流し込んでいきます。
多すぎず、少なすぎず、溝にきれいに流しこめることがポイントです。流し込んだ後に、余分なペーストを除去したり、均等にしたりして調整を行います。
Step5.シーラント剤を固める
シーラント剤は、専用の光をあてることによって固まる素材です。
シーラントをきちんと整えたら、専用の光を20秒あてて固めます。
Step6.最終チェック
シーラントがきちんと固まっているか、ムラがでていないかなどをしっかり確認して処置は終了です。
7.シーラントを行った後の注意点
シーラントは、一度塗布したからといって一生取れないものではありません。また、絶対に虫歯にならないというものでもありません。
大切なのは、毎日の歯磨きや正しい食生活習慣です。
もし、1、2日でシーラントが外れた場合はそのままにしないで、すぐに処置を行った歯科医院で再度塗布してもらいましょう。
また、食事をしていて痛みがある、違和感があるなどの症状がでる場合もありますので、お子様の場合は、保育者が食事の際に痛みはないか確認をしてあげると良いでしょう。
まとめ
シーラントは、歯の溝にできやすい虫歯から歯を守るための予防処置のひとつです。
特に6歳臼歯は早くから生え、長く使っていく歯なので、虫歯にならないように幼少期に守っていくことが大切です。
シーラントは、処置さえすれば虫歯にならないのではなく、適切な食生活習慣や毎日の歯ブラシ習慣があるからこそ、役に立つ補助的な処置ですので、まずは、自分にあった歯磨き方法を身につけ、定期的に虫歯予防のために歯科医院へかかることから始めましょう。
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