免疫力が低下すると、歯槽膿漏に関係する細菌を抑えることができず、悪化していきます。
さらにストレスにより唾液の分泌量が減ることもあり、唾液の力である洗浄作用が減ってしまうため、細菌が増殖してしまうことがいわれています。
2-4.全身疾患
その他にも多くの要因が絡み合って歯槽膿漏の症状がでてきます。
肥満や糖尿病どの生活習慣と歯槽膿漏との関連性も分かってきています。
3.歯槽膿漏の基本治療
3-1.毎日のブラッシンッグ
自分のお口の状況に合った歯磨きの方法で磨くことが大切です。
磨き残しがあると、汚れが残ったままになり歯周病菌が繁殖しやすくなりますので、自分にあった歯磨き方法を習得しましょう。
これまでに自分にあった磨き方を聞いたことがない、知らないという方は、かかりつけの歯科医医院の歯科衛生士へ相談してみてください。
正しい歯磨きの方法については「歯科衛生士が教える歯磨き方法!時間/回数/タイミング」
歯周病に効く歯磨き粉については「歯周病に効く!おすすめの歯磨き粉を歯科衛生士が厳選」
をご覧ください。
3-2.歯間ブラシやデンタルフロスを使う
歯槽膿漏は歯と歯の間の汚れが原因で進行していきます。
歯ブラシだけでは歯の間の汚れはきれいに落としきれません。
歯ブラシだけでは40%程度の汚れが残りますが、歯間ブラシやデンタルフロスを使用することで磨き残しは大幅に軽減されます。
歯間ブラシの使い方については「歯科衛生士が教える!歯間ブラシの正しい使い方」
デンタルフロスの使い方については「歯科衛生士が教える!デンタルフロスの正しい使い方」
をご覧ください。
3-3.定期的に歯科検診をうける
お口の中の状態を定期的にチェックしていれば、何か変化があった時には直ぐに処置できます。
お口の中の状況は年齢や環境、働き方によっても変化するものです。
今は何も症状がなくても、ライフスタイルの変化によるお口の中の状態を把握するために、定期的に専門家にみてもらいましょう。
定期健診について詳しくは「予防と節約につながる歯科検診は絶対に定期的に行くべき!」をご覧ください。
3-4.定期的に歯科医院で歯石除去してもらう
毎日磨いていても、知らず知らずのうちに取りきれないプラークや歯石が溜まってしまうものです。
歯石を放置していると、汚れがたまり歯茎の炎症を引き起こし、歯茎からの出血や口臭の原因にもなり歯槽膿漏も悪化させることもあります。
歯石除去いついて詳しくは「放置して抜歯の危険!?歯科医院で定期的な歯石除去のススメ」をご覧ください。
4.知っておきたい歯槽膿漏と妊婦の関係
お母さんが重度の歯槽膿漏の場合、低体重児出産や早産のリスクが高まることがわかっています。
特に妊娠中は女性ホルモンの影響で歯肉が腫れやすく、特に、つわりが重い方にとっては歯を磨くことができないほど辛い時期もあると言われています。
その時期に歯周病が悪化することがあります。大切な赤ちゃんを守るためにも、妊娠中の歯科検診は重要です。
妊婦と歯周病について詳しくは「妊婦は歯周病になりやすい!その理由と出来る治療、予防法」をごらんください。
5.まとめ
歯槽膿漏の原因は、お口の中の細菌による感染症です。
歯槽膿漏は、初期段階では痛みなどの症状があまり出ないことも多く、気付いた時には進行しているケースが珍しくありません。
現在では、歯槽膿漏の予防方法もわかってきていますので、歯科医院で2年以上検診を受けていない方は、かかりつけの歯科医院へ相談してみましょう。
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