歯科医が教える!歯の神経を抜く前に必ず知っておくべきこと

また、神経を抜いた歯はその後かぶせ物を入れるため、その内部の状態がわからなくなります。

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3-5.とても難しい治療のため再治療になることもある

非常に難しい治療であり、多くの歯科医師が苦手なため、痛みや違和感が治らないということを度々耳にします。

成功率も60%前後であると言われています。治療後、歯茎が腫れたり痛みを感じる、といった問題が度々生じることがあります。

歯の神経を抜くことのデメリットについて、詳しくは「歯の神経を抜く前に知っておきたい5つのデメリット」をご覧ください。

4.神経を抜くメリット

4-1.痛みから解放される

虫歯などで神経がダメージを受けて起こる痛みを感じることはありません。

4-2歯を守る

神経に起こったダメージが根の周りに広がらないように、掃除と消毒を繰り返し、歯の内部をきれいにして、歯の健康を維持することができます。

5.神経を抜く治療を成功させるために必要なこと

5-1.抜髄の得意な歯科医師の治療をうける

神経を抜く治療はとても難しく苦手意識を持っている歯科医師が多いですが、中にはこの治療を得意としている歯科医師がいます。

治療が必要になった場合はホームページなどを参考に、得意な歯科医を探し、治療を受けた方が良いでしょう。

抜髄の得意な歯科医師について、詳しくは「歯の神経を抜く前に知っておきたい5つのデメリット」をご覧下さい。

5-2.マイクロスコープを用いた治療をうける

神経を抜く治療では歯の内部は肉眼では見えず、手探りの治療なため

”歯の内部を拡大して、よく見えたらいいのに…”、そう思っていた歯科医師は少なくなかったはずです。

そこで開発されたのが歯科用顕微鏡、いわゆる”マイクロスコープ”です。

このマイクロスコープを用いて治療することにより、今まで肉眼では見ることのできなかった歯の内部がよく見えるようになり、結果として精度の高い治療が可能になりました。

マイクロスコープで治療することで、その歯を格段に長持ちさせることが可能になります。

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図:左の小枠よりも、右のマイクロスコープで拡大して見ている根の内部。よく見えれば精度の高い治療ができます。

5-3.ラバーダムを使用した治療をうける

ラバーダムとは、伸縮性のゴムのマスクを装着し、口の中に手術室を再現するものです。

口の中は細菌だらけなので、その細菌の感染からその歯を守り、可能な限り清潔な環境下で治療を行う、これがラバーダムを用いた治療です。

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ラバーダムを使用した治療について、詳しくは「根管治療を成功させるカギ!ラバーダム防湿法のメリット」をご覧ください。

5-4.長い時間をかけた治療をうける

神経を抜く治療をきちんと行うためには、治療時間をしっかりと確保してじっくり治療する必要があります。

筆者のクリニックでは、1本の歯の神経を抜く治療に1〜2時間の治療を1〜3回かけて行っております。

5-5.歯にピタッとあった被せものを装着する

治療後は被せ物を装着しますが、被せ物と歯の境目に大きな隙間があれば、その隙間を縫って歯の内部に細菌が入り込み悪さをするため、失敗の原因となります。

精度の良い、境目に隙間の少ないピタッとした被せ物を装着することが、神経を抜いた歯を長持ちさせるためにとても重要です。

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図:段差のあるかぶせ物

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図:歯とかぶせかぶせ物に段差は全くないのがわかります。これが歯を守るかぶせ物です。

6.歯の神経を抜かないために

歯の神経の有無は、歯の寿命に大きくかかわります。そのため神経を守るための予防処置を行うことがとても大切です。

6-1.むし歯にしない

毎日の丁寧な歯磨きを行う、糖分を控えるなどの食生活の見直し、フッ素の使用、定期的に歯科医院に通いむし歯の原因であるプラークを取り除いてもらう、などのむし歯予防を行うことが、とても大切です。

6-2.小さいむし歯の段階で適切な治療を受ける

仮にむし歯になってしまっても、小さなうちにむし歯を除去し、適切な治療を受けることができれば神経を抜かずに済みます。

むし歯を取り除いたあと、つめ物、被せ物で失った部分を補うのですが、それらと歯には必ず境目があります。

その境目の隙間が大きければ、その内部に汚れが溜まりむし歯が再発します。歯とピタッと合っているつめ物、被せ物を装着することがとても大切です。

6-3.神経を抜かないような薬を使用する

仮に神経まで到達してしまうような大きなむし歯でも、「MTAセメント」のような神経を保護する最新の薬剤を使うことで、抜かなければならないような神経も、抜かずに済むかもしれません。

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まとめ

むし歯が大きい場合など、どうしても神経を抜く治療が必要な場合があります。そのような場合は、その治療が得意な先生の最新の治療をうけ、精度の良いかぶせ物をすることで、必ず神経を抜いた歯でも長持ちさせることができるでしょう。
しかしまずは、むし歯にしないこと、むし歯になってしまっても適切な処置をうけることで、神経を守り、歯の寿命を延ばすことができます。

Author:柳沢 哲秀 (歯科医師/東京都調布市 柳沢歯科医院)

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