小臼歯に起こるトラブルや抜歯、矯正治療について徹底解説

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小臼歯は歯列矯正の時に抜歯になるケースが多い歯です。

最近では非抜歯矯正もあり、必ず抜歯になるということではありませんが、小臼歯を抜くと言われたら不安になりますよね。

また、小臼歯は他の歯よりもトラブルがおこりやすい歯と言えます。そこで今回は、安心して治療を行ってもらえるよう、小臼歯の抜歯と小臼歯に起こりやすいトラブルについて詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてください。

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 1.小臼歯とは

小臼歯は八重歯の次にある歯で上下、左右に2本づつあります。

手前にあるのが、第一小臼歯で奥に生えているのが、第二小臼歯と呼ばれています。
第一小臼歯は犬歯の後ろで、第二小臼歯は大臼歯の前に生えています。

1小臼歯とは

小臼歯の歯並びが悪くなる原因は、生える順番にあります。

特に下顎に生える小臼歯は生え変わりの際に、一番最後に生え変わるため、生えてくるスペースが少なくなり、内側に倒れた状態になる場合があります。

2.小臼歯に起こりやすいトラブル

2-1.先天性欠損

先天性欠如とは、もともと小臼歯が全く無い状態のことをいいます。

乳歯がなかなか抜けなかったり、ぐらぐらしてこないという場合に、小臼歯が先天的に無いことがあります。
その場合は、歯科医院でレントゲンを撮影してもらい、小臼歯があるかどうか確認してもらうと良いでしょう。

2-2.埋伏歯

歯はしっかりあるが、顎の骨の中に埋まって生えてこない歯を「埋伏歯」といいます。

特に上顎の小臼歯でみられることが多く、レントゲンでみると顎の中に埋まっているのがわかります。

場合によっては、まわりの歯茎が腫れたり骨に影響を及ぼすことがありますので、定期的なチェックが必要です。炎症がある場合や他の歯に影響がでている時は、手術をして抜歯することも考えられます。

2-3. 内側に倒れて生える

小臼歯は、生える順番の都合上、生えてくる隙間がなくなり斜めに生えてしまうことがあります。

特に下の小臼歯に起こりやすく、最後に生え変わるため隙間がなく、仕方なく内側に倒れこんだ状態で生えている人も多いのです。
倒れこんでいるので、歯磨きがしずらく、歯茎の炎症も起こりやすく舌にあたるので舌を傷つけてしまう方も多く、悩みが多い場合には抜歯をして矯正治療をおすすめすることもあります。

2-4.中心結節

中心結節は、特に小臼歯の噛み合わせの部分に突起物ができているような歯のことをいいます。

歯の一部がでべそのように盛り上がっているため、硬いものを食べると折れやすいと言われています。

折れると歯の神経の管に近いため、神経の治療が必要になることもあるため、状態によっては早めに治療をする場合もあります。

1-4中心結節
出典:日本病理画像アトラスより引用

中心結節について詳しくは「子供にできる歯の異常!中心結節で起こりやすい症状と治療法」をご覧ください。

3.小臼歯を抜歯するケース

3-1.矯正治療

矯正治療の時にどうしても抜歯をしなければならない時は、小臼歯が選択肢にあがってきます。

もともと、歯並びが悪かったり、八重歯がある場合は小臼歯もなんらかの歯並びの問題がでていることもあります。
また、犬歯(八重歯)にあたる歯は硬い食べ物やお肉などを噛み切る時に重要な役割を果たしますので、犬歯を残す代わりに小臼歯が抜かれる選択肢となる場合がほとんどです。

3-2.歯並びが極端に悪い場合

小臼歯は最後に生え変わるため、極端に歯並びが悪く、内側に倒れこんでいる場合があります。

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