妊婦は歯周病になりやすい!その理由と出来る治療、予防法

出産後、再度来院して頂き、治療を行います。

広告

5.歯周病が赤ちゃんに及ぼす影響

5-1.歯周病と低体重児出産

アメリカの研究結果で歯周病と低体重児出産の関係性ついての研究がされています。
低体重児出産のリスクは、歯周病の方は高く、他と比べて7.5倍にもなるといわれています。

4-1歯周病と低体重児出産

(Offenbacher:J Periodontol,67:1103-1113,1996引用)

5-2.歯周病と早産

早産のリスクも歯周病と関連があるという研究が進んでいます。

歯周病→サイトカインが増加→プロスタグランディン分泌→子宮の収縮→早産

歯周病が悪化すればするほど、サイトカインが増えて、サイトカイン数値の高い人ほど出産時期が早くなっていることもわかっています。

このようなサイクルで早産になることが示唆されています(研究段階です)
※サイトカイン:免疫システムの細胞から分泌されるタンパク質
※プロスタグランディン:痛みや炎症の原因物質として知られる生理活性物質

6.自分で出来る予防法

妊娠中の歯周病は、普段の生活習慣から予防をすることができます。

これまでの習慣を振り返りながら、取り入れることができることを実践して、妊娠性歯周病を予防しましょう。

6-1.歯磨き

炎症がある場合は、少し柔らかめの歯ブラシを使いましょう。

また、普段から食後や間食後にも磨けるように、携帯用の歯ブラシも準備しておくことをお勧めします。

つわりのある時期は、気分が悪くならないように、小さめの歯ブラシを選ぶとよいでしょう。

6-2.フロス

妊婦の歯周病は、歯と歯の間の汚れが原因になることも多いですので、歯磨きの後にフロスの習慣化を身につけるとよいでしょう。

デンタルフロスの使い方については、「歯科衛生士が教える!デンタルフロスの正しい使い方」をご覧ください。

6-3.バクテリアセラピーのデンタル予防サプリ

スウェーデンのカロリンス医科大学が中心となって開発した最先端の予防医学技術で、虫歯、歯周病、その他の病原菌に対抗する優れた善玉菌(プロバイオティクス)を摂取することで、体の中にいる菌のバランスや質を改善していく細菌療法です。

妊娠中でも安心して摂取することが出来ます。

バクテリアセラピーについては「お口も体も健康に!最先端の予防医学バクテリアセラピー」をご覧ください。

7.定期検診は受けておくべき

安定している時期は、定期的に歯科検診をうけましょう。

生まれてくる赤ちゃんのための、今からできる虫歯予防や歯周病予防のアドバイスも聞くことができますし、食育のアドバイスもうけることができます。

かかりつけの歯科衛生士へ相談してみましょう。

妊婦の歯科検診について詳しくは「妊婦になったら歯科検診に行くべき!その理由と治療について」をご覧ください。

まとめ

妊娠期には、普段よりも歯周病や虫歯になるリスクが高くなることがわかっています。

生まれてくる赤ちゃんのための虫歯予防の話も聞けますので、自分のためにも赤ちゃんのためにも歯科医院へ通院し、歯周病や虫歯の予防法について学ぶことをおすすめします。

現代人の多くの女性は、妊娠中も働いてる方も多く、歯の治療やケアまでなかなかできない方も多くいると思いますが、なるべく安定期には、赤ちゃんとご自身のためにも歯科医院を受診しましょう。

Author: 塚本 千草(歯科衛生士)

広告