歯茎が腫れている、歯茎から出血するなど、歯周病で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。歯周病を治すには、毎日の歯磨きで歯垢を取り除くこと(プラークコントロール)が必要不可欠です。歯磨きだけでは歯周病は改善しませんが、まずは自分の症状にあった歯ブラシ選びから始めてみてください。そこで今回は、一般的にある症状にわけて歯周病予防におすすめの歯ブラシの選び方やを歯垢をしっかり落とすための歯磨き方法などを解説していきます。ぜひ参考にしてください。
1.歯周病にいい歯ブラシ選びの基準
虫歯予防と歯周病予防では歯ブラシ選びは大きくことなります。
歯周病の場合は、歯茎の溝(歯周ポケット)に汚れが溜まりやすくなっていますので、毛先が歯茎の溝に入りやすい歯ブラシを選ぶことが必要になります。
また、歯の磨き方によっては、毛の硬さの調整が必要な場合もあります。
歯周ポケットの改善方法について、詳しくは「手遅れになる前に!歯周ポケット改善方法とおすすめ商品」をご覧ください。
2-1.毛の硬さ
毛の硬さは、ふつうから少し柔らかめがいいでしょう。
歯茎が炎症している場合は、炎症の状態により、歯ブラシを少しづつ変えていくこともあります。
2-2.毛の太さ
毛の太さはふつうから、細めのものがおすすめです。
極細毛なども販売されていますが、炎症のある歯茎だと、かえって炎症を引き起こしてしまったり、歯茎を傷つけてしまったりすることがありますので、注意が必要です。
2.歯周病におすすめの歯ブラシ
歯周病の症状によって歯ブラシのおすすめを解説していきます。
2-1.炎症が少ない場合
炎症が少ない場合は、ふつうサイズの歯ブラシをおすすめします。
汚れもきちんと取り除き、歯茎の溝の周りにも毛先が届きやすいです。毛に“ねじれ”が施されているので、細いのにコシが抜群。プラークをしっかり落とせます。
販売:株式会社オーラルケア
商品:グッペリ
価格:300円
【磨き方】歯と歯茎の境目に斜めに当てて(45度)毛先が歯茎に当たるようにして、細かく動かします。(バス法)
2-2.炎症がある場合
炎症がある場合は、歯茎を傷つける可能性がありますので、まずは少し柔らかめの歯ブラシを使います。
炎症が治ってきたら、ふつうの歯ブラシに切り替えます。目安としては、1~2週間で歯ブラシを切り替えましょう。
炎症がある場合は、歯石も付いている可能性がありますので、歯磨きだけに頼らずに、歯科医院で歯石除去を行ってもらうことをおすすめします。
販売:株式会社オーラルケア
商品:タフト24(スーパーソフト)
価格:150円
【磨き方】
炎症のある場合は柔らかい歯ブラシを使って、歯の表面にブラシの毛先をあてて磨きます。歯茎に触れて傷をつけないように注意しながら磨きましょう。
その後、普通のブラシに変えてからは、歯と歯茎の境目に斜めに当てて(45度)毛先が歯茎に当たるようにして、細かく動かします。(バス法)
2-3.出血を伴う炎症の場合
出血を伴う炎症の場合は、歯ブラシ選びを慎重に行います。
極細毛などは避け、フラットな形の柔らかめの歯ブラシを選びます。まずは、出血がなくなるように歯の周りの汚れをきちんと取り除き、
歯茎の周りもマッサージするように磨きます。目安としては、2~3週間です。
その後、出血がなくなったら、状態に応じて、ふつうより少し柔らかい歯ブラシを使い、その後、ふつうの硬さの歯ブラシへ移行していきます。
出血を伴う炎症の場合は、歯石も付いている可能性がありますので、歯磨きだけに頼らずに、歯科医院で歯石除去を行ってもらいましょう。
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