歯周病に効く!おすすめの歯磨き粉を歯科衛生士が厳選

歯周病のための歯ブラシ選びと磨き方については、「本当に歯周病を治したい方必見!歯ブラシの選び方と磨き方」をご覧ください。

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5-1-2.フロスや歯間ブラシで歯と歯の間を清掃する

歯の表面全体に汚れがついた状態を100%とし、歯ブラシによるブラッシングで除去できる汚れは約50%と言われています。

歯と歯の間をフロス、糸ようじ、歯間ブラシのような補助器具を使うと更に歯垢を除去することができます。

特に歯と歯の間の歯茎は細菌感染に弱く炎症が起きやすい部分です。清掃性も磨きやすいところよりも落ちるため歯周病の起点となりやすくなります。
歯ブラシと併用して、このような補助器具を使い清掃することによって、歯周病のリスクを下げましょう。

歯間ブラシの使い方については、「歯科衛生士が教える!歯間ブラシの正しい使い方」
デンタルフロスの使い方については、「歯科衛生士が教える!デンタルフロスの正しい使い方」

5-2.歯科医院で行うケア

定期的に歯科検診を受けクリーニングを受けましょう。定期的に通えば、歯周病の進行程度を把握し管理することができます。

歯周病が進行していないかチェックし、その都度適切なブラッシングなどの生活指導を受けクリーニングしましょう。

目安としては3か月から半年に一回は受診する事をおすすめします。

歯科検診について、詳しくは、「予防と節約につながる歯科検診は絶対に定期的に行くべき!」をご覧ください。

5-3.生活習慣の改善

歯周病は生活習慣病の一つです。

まずはセルフケアでしっかりと清掃をし細菌感染を予防しましょう。ブラッシングや補助器具を使った歯間清掃を徹底し、習慣化することが第一歩です。

歯周病の感染は細菌によるものですが、そこからの進行にはさまざまな要因が関わってきます。

年齢や歯の数、全身疾患との関係、それから環境の因子としては喫煙、ストレス、食生活等、それからかみ合わせ(歯ぎしりや食いしばり)等、さまざまな因子が重なり合う部分が多い方ほど歯周病のリスクが高くなります。

5-3-1.全身疾患などの改善

全身疾患の例として、糖尿病と歯周病の関係性は聞かれたことがある方もいらっしゃるかと思います。

この二つは相互作用があり、歯周病が進行すると糖尿病が悪化する原因ともなり得ますし、逆も同じです。

歯周病を治療すると糖尿病の数値が改善すると言われています。お口の健康は全身に関わります。

5-3-2.禁煙

喫煙をされている方は、タバコの中に含まれているニコチンにより血管収縮が起こります。

これにより、歯周病が進行して炎症が起きているサインとなる歯茎からの出血が起こりにくくなるため、歯周病が大きく進行するまで自覚できないという事があります。

さらに、歯科医院で歯周病治療を行っても、喫煙されている方は血管が不健康になっている為免疫作用が起こりづらくなり、歯周病治療の結果が反映されにくくなります。

5-3-3.噛みあわせ(歯ぎしり、食いしばり)の改善

歯周病が進行した歯に過度の力がかかると、歯周病の進行の原因となります。

歯ぎしり食いしばりは聞かれたことがあると思います。このような、かみ合わせについてはご家族から指摘されたり自覚されている方がいらっしゃる一方、自覚されていない方もいらっしゃいます。
まずは歯科医院を受診し、噛みあわせの問題がないか診断してもらいましょう。

5-3-4.歯周病菌を減らす

歯周病は、お口の中の歯周病菌による感染症です。

唾液検査などで歯周病菌の検査を行っている歯科医院もあります。

細菌が感染するもの自体、環境因子、咬合、歯周病菌この4つの因子が重なり合う部分が多い方ほど歯周病のリスクが高くなっていると言えます。

まとめ

歯周病の症状があり、歯磨き粉を選ぶ時は、薬用成分を調べて使うことをおすすめします。
また、薬用成分の効果を期待するために、泡立ちが少ない(低発泡性)ものを選ぶとよいでしょう。

歯磨き粉はあくまでも補助的な清掃剤です。

定期的に検査、クリーニングを受けて、炎症が強い場合、少し改善してきた場合等、一番適したケアを行っていくことをおすすめします。

鎌田 瑞乃
Author: 鎌田 瑞乃(歯科衛生士)

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