ガムやうがいでは誤魔化せない?口臭の本当の原因は歯周病などお口の問題

予防と知識

歯周病


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身近の方の口臭が気になる。もしくはご自 身の口臭で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

口臭が強い人は歯周病を疑えと言われるほど、実は歯周病が原因の割合が多く、歯周病からくる口臭は強烈な臭いを発します。
また歯周病は自覚症状が少なく、気付いた時にはかなり進行しているケースも多いのです。
こうなるとガムやうがいなど口臭を隠すためのグッズだけでは本質的な改善にはなりません。

今回は口臭の主な原因と改善方法について説明をします。ぜひ参考にしてください。

1.口臭のほとんどは歯周病が原因

口臭の原因は大きくわけて4つ考えられますが、その中でも歯周病(お口の中の環境)が原因であることが多いことが言われています。

その中でも虫歯ではなく、歯周病が口臭の原因と大きく関係していることが有名です。

1-1.口臭の原因が歯周病かをチェックする方法

まずはこちらをチェックしてみましょう。

1.歯ぐきからよく出血する。
2.歯ぐきがよく腫れる。
3.口の中がネバネバする。
4.グラグラした歯がある。
5.歯と歯の間に食べ物がよくはさまる。
6.穴のあいた歯がある。
7.歯の表面を舌でさわるとザラザラしている。
8.義歯、ブリッジ、冠などが、入っている。
9.舌を磨いたことがない。
10.口の中がパサパサしている。

出典:日本臨床歯周病学会HP

この中で、1.2.3.4.5が当てはまった人は、口臭の原因が歯周病である可能性があります。

1-2.歯周病とは

歯周病とは、お口の中の細菌によって引き起こされる炎症性の病気です。

歯と歯肉の境目に歯磨きが行き届かず、汚れがたまっていると、そこに多くの細菌が集まり、歯茎に炎症を起こします。

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出典:日本臨床歯周病学会

1-3.放置するとどうなるか

歯周病を放置すると、さらに悪化していき、歯茎の溝が深くなり、細菌が歯茎の奥まで入り込んでしまいます。

そうすると、歯を支えている歯の周りの組織まで炎症がすすみ、歯がぐらぐらと動くようになり、最後は歯を抜かなくてはいけなくなっていまいます。

1-4.歯周病による口臭はどんな臭い?

「腐った玉ねぎ」や「腐った卵」のような臭いと表現されています。

口臭の原因は揮発性硫黄化合物です。

これは、硫化水素やメチルメルカプタンと言われ、歯周病原菌は、悪臭の強いメチルメルカプタンを産生します。

これにより、歯周病の人は強烈な口臭があります。

電車の中などの密接した場所で、歯周病からくる口臭に出くわしてしまうと、めまいがするほど気分が悪くなります。

1-5.歯周病による口臭を早く改善する方法

口臭を早く改善したい場合は、やはり歯周病の治療を行うしかありません。

歯周病の治療とは、歯の周りや歯茎の中に溜まった汚れを取り除くことです。

汚れは、歯に硬くこびり付いている歯石と呼ばれる硬い汚れです。この歯石を取り除くことが歯周病治療のひとつの方法になります。

2.専門家が行う治療法

2-1.歯科医院でチェック

歯科医院にも医療専門の口臭測定器があります。

口臭測定器にもさまざまな機器がありますが、口臭成分を三大要素ガス(硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイド)に分離して測定していきます。

測定は非常に簡単で、呼気を採取して約5分から10分で結果がわかります。

他にもにおいの原因となる揮発性イオウ化合物を測定する方法や、体温と同じ温度にした唾液の臭いを嗅ぐ方法などがあります。

その結果をもとに、個人にあった口臭治療を行います。

2-2.大学病院(口臭外来)でチェック

大学病院には、口臭外来、息さわやか外来などの専門科があります。それだけ口臭で悩んでいる人が多いということです。

病院では、お口の中の原因だけではなく体の原因も調べることができます。

専門医による問診、レントゲン検査、唾液検査、口臭測定器検査、舌診査、尿検査、官能検査(医師が直接においを確認する)など

多くの項目を調べ、原因を取り除く治療計画を立案します。

3.自分で出来る口臭対策

普段の生活の中でできる歯周病からくる口臭予防についてまとめます。

3-1.水分をこまめに取る

お口の中が乾燥していると、細菌が繁殖しやすくなるため、口臭を感じやすくなります。

こまめに水分補給を行い、お口の中を乾燥させないように工夫をしましょう。

※水分摂取の制限のある方は、医師の指示に従ってください。

3-2.舌磨きの習慣をつける

口臭の原因がプラークの中に潜む細菌の場合、舌の上に汚れが溜まりやすくなることになります。

この舌の汚れ(舌苔/ぜったい)が口臭の原因なりますので、歯磨きをした時に、一緒に舌を磨く習慣をつけましょう。

舌苔に関連する口臭ついては、こちらもご覧ください。

口臭予防に!舌の汚れができる5つの原因と正しい取り方
口臭の原因になる舌の汚れ/取り方を歯科衛生士が徹底解説!

3-3.正しい歯磨き習慣を身につける

口臭には、お口全体の環境を整えることも大切です。舌だけを磨いていれば口臭がしないということではありません。

臭いの原因であるプラークを取り除く方法はブラッシングです。うがいではプラークを取り除けません。

プ ラークが付着しやすい三大スポットは 咬合面(臼歯部の凹凸)、歯間部(歯と歯の間、歯頸部(歯と歯肉の境目)です。それらを理解してブラッシングを行う事が大切です。

正しい歯磨き方法は歯科医院で歯科衛生士があなたにあったアドバイスを行っていますので、かかりつけの歯科医院でアドバイスを受けてください。

3-4.歯周病に効果的な歯磨き粉を使用する

ドラッグストアなどで販売している市販品でも、歯周病菌の殺菌効果が高いものや、炎症を抑える効果が高い薬用成分が配合されたものがあります。

歯磨き粉の選び方やおすすめ商品について、詳しくは「歯周病に効く!おすすめの歯磨き粉を歯科衛生士が厳選」をご覧ください。

3-5.フロスや歯間ブラシを使用する

口臭の原因のひとつにお口の中の細菌が影響されていますので、歯ブラシでは汚れのとりにくい歯と歯の間の汚れは、フロスや歯間ブラシを使用しましょう。

デンタルフロス・歯間ブラシの選び方と使い方はこちらの記事もご覧ください。

デンタルフロスの選び方は【もう迷わない!おすすめのデンタルフロスと選び方
デンタルフロスの使い方は【歯科衛生士が教える!デンタルフロスの正しい使い方

歯間ブラシの選び方は【歯科衛生士が紹介!おすすめの歯間ブラシと選び方
歯間ブラシの使い方は【歯科衛生士が教える!歯間ブラシの正しい使い方

3-6. うがい薬をしっかり選ぶ

ブラッシングの後、補助的に用いますがうがい薬ににおいを付け口腔内を爽やかにするだ けでなく、それ自体に殺菌効果があるものもあります。

市販のうがい薬には『モンダミン』 や『リステリン』等があり、成分的にアルコール」が配合され若干の殺菌効果は期待できますが、それに付けてあるにおいの方が爽やかさを感じる要因ではないかと思われます。

うがい薬に殺菌効果を期待するならば、歯科医院で購入できる『コンクールF』『Systema SP-T メディカルガーグル』等があり『コンクールF』にはグルコン酸クロルヘキシジンが配合されており『Systema SP-T メディカルガーグル』にはセチルピリジニウム (CPC)配合されております。

これらのうがい薬には歯周病菌に対して効果が期待できますが、口臭予防としてはブラッシングの補助的な物として考えた方が良いのではないかと思 われます。

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3-7.定期的に歯石除去を行う(健診)

歯石を定期的に除去することで、汚れのたまりにくい環境を作りましょう。

自分で行うセルフケアと、専門家が行うプロケアの両面から口臭の予防をすることで効果が期待できます。

3-8.唾液腺マッサージ

お口の中が乾燥していると、口臭の原因になりますので、唾液がたくさんでる環境を作るために唾液腺のマッサージを行います。

電車に乗っている時、テレビを見ている時など、気軽にできる口臭予防方法です。
唾液が多くでることで唾液の作用を高めることが期待できます。

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自浄作用:食べものや、むし歯菌などを洗い流します。
抗菌作用:菌の活性を弱めます。

唾液の成分を効果的に発揮するには、唾液がたくさん出る環境を作ることです。

4.歯周病におすすめのオーラルケア商品

歯周病の原因は、歯と歯の間や歯と歯茎の境目の汚れです。

歯ブラシも大切ですが、歯間ブラシやフロスを使用することで歯周病の原因となる汚れをきれに取り除くことができます。

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販売:株式会社オーラルケア
商品:フロアフロス
価格:650円
384本もの繊維が歯肉を傷つけずに歯肉縁下のプラークをごっそりからめとる!
歯周病予防専門のフロスです。

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販売:クロスフォールド株式会社
商品:テペ 歯間ブラシ 8本入
価格:870円
予防歯科の先進国スウェーデンの歯間ブラシ。
予防先進国で愛用されている歯間ブラシがおすすめです。

5.その他の口内環境による口臭の原因

5-1.舌苔

お口の中の細胞が剥がれ落ちて舌の上に溜まり、白く腐敗した沈着物です。
また、食事後の汚れなども沈着します。長くついた状態だと腐敗物なので口臭の原因になります。

5-2.歯垢(プラーク)、歯石

歯の汚れが唾液などの作用によって固まったものが歯石です。

歯石は表面がザラザラしているので、さらに汚れがつきやすくなりますので、
口臭の原因と言われています。

5-3.虫歯

虫歯が進行すると歯に穴が開きます。

穴に食べ物のカスが詰まり腐敗が起こり臭いを放ちます。

虫歯が進行すると神経まで達しやがて膿をだします。それが更に嫌な臭いを放ちます。

5-4.唾液の減少

唾液が減ると細菌が増殖します。

食事をしたり喋ったりすることで改善されますが、他の疾患が原因の場合もあります。

5-5.入れ歯の清掃不良

入れ歯を使用している人で、入れ歯を十分に洗浄していない場合に、入れ歯についた汚れが口臭の原因になることもあります。

入れ歯の口臭は【もう臭いとは言わせない!入れ歯による口臭の対処法と原因】もご覧ください。

3-4. 入れ歯やブリッジによる口臭

ブリッジのダミーの下や歯列矯正の器具に付着したプラークからも口臭が発生します。

詳しくはこちらの記事もご覧ください。

ブリッジの口臭は【ブリッジにしてから口臭が気になる!その対処法と原因

歯列矯正中の口臭は【歯列矯正中の口臭が気になる!その原因と対処法

まとめ

自分の口臭の原因は歯周病でしたでしょうか?
口臭が強い人は歯周病を疑えと言われるほど歯周病が原因の割合が多いですし、歯周病からくる口臭は強烈な臭いを発します。
歯周病の自覚症状がなくても、なんとなく口臭が気になっている人は、気付いた時にはかなり進行していることもあります。
早めにかかりつけ医に相談してみてくださいね。

Author: 塚本 千草(歯科衛生士)

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