手遅れになる前に!歯周ポケット改善方法とおすすめ商品

予防と知識

歯周病


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「歯周ポケットが深くなっています」と歯科医院で言われたことがある人は多いのではないでしょうか。それは、歯周病のサインです。

歯周ポケットとは、歯と歯茎の境目になる溝が深くなった状態で歯周病の原因となります。初期の段階で早めに治療を行えば、短期間で終わる場合もありますので、歯周ポケットについての正しい知識をもって、早めのポケット改善を行いましょう。

今回は、歯周ポケットの改善方法について歯科衛生士がわかりやすく解説します。ぜひ参考にしてください。

1.歯周ポケットとは

歯周ポケットとは歯茎の溝のことをいいます。この溝が深くなるのは、歯茎の腫れや歯周病のサインです。

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ポケットは、歯と歯茎の境目になる溝が深くなった状態で、通常健康な状態では、1~3ミリ程度の溝があります。
この溝が4ミリ以上に深くなってポケット状になった状態をいいます。
このポケットの中に汚れや細菌がたまりやすくなることが言われています。
歯周ポケットは歯茎の炎症や歯周病の始まりに深く関係していると言えます。

2.歯周ポケットが深くなる原因

2-1.歯磨き不足

一番に考えられるのは、歯磨きが不十分で汚れがたまっていることです。

歯茎の溝に汚れがたまっている状態が続くと、少しづつ溝の中に汚れがたまり、歯周ポケットになります。

2-2.歯並びの悪さ

歯並びが複雑に重なり合っている部分は普段から汚れもたまりやすく、歯ブラシも届きにくため、他の歯よりも歯周ポケットができる危険度は高いです。

フロスも入らない状態で、磨き方もよく分からないという場合は、歯周ポケットができているかもしれません。

2-3.被せ物が合っていない

被せ物をしている歯は上手に磨いていれば問題はありませんが、磨きにく形をしていたり、歯の形や歯茎の形に合っていない被せ物が入っている場合は、汚れがたまっている場合があり、ポケットができていることが多いです。

2-4.喫煙

タバコを代表する2つの成分、タールとニコチンのうち、特にタールが歯や歯茎にヤニという形でこびり付くため、一度こびりついたタールは歯ブラシでは取り除くことができず、汚れをためやすくしてしまいます。

また、ニコチンは、歯茎の周りの血管を収縮させてしまい、抵抗力を弱めてしまうため、ポケットを深くしやすい環境になると言われています。

3.歯周ポケットによって起こるトラブル

3-1.歯茎の炎症

歯周ポケットの中に汚れが溜まりやすくなるため、歯茎に炎症が起こります。

3-2.歯石の沈着

歯周ポケットの中に汚れが溜まった状態が長く続いていると、汚れが石灰化(硬くなる)し、歯石になり、歯にこびり付きます。

歯石を取った方がいい理由について、詳しくは「歯石は定期的に取った方が良い!その理由とケア方法」をご覧ください。

3-3.口臭の原因

歯周ポケットがあると、中に汚れが溜まってきます。

歯ブラシできちんと取り除くことができれば問題はありませんが、ポケット内に溜まった汚れが発酵することと、細菌の繁殖により、発酵臭などの口臭につながることがあります。

口臭の原因について、詳しくは「臭い息をスッキリ改善!4つの口臭の原因と対処法のまとめ」をご覧ください。

4.歯周ポケットの改善方法

4-1.初期段階(歯周ポケット1mm~3mm)

歯茎の周りに汚れがついている程度であれば、正しい磨き方と歯石の除去をすることで歯周病の原因である汚れ(プラーク)を取り除くことによって改善します。

4-1-1.歯周検査

どこにポケットがあるのか、歯石がついているのか、全体的に検査を行います。

4-1-2.ブラッシング

歯と歯茎の境目に斜め45度に毛先が当たるようにして、細かく動かします。(バス法)

4-1-3.歯石とり

歯科衛生士による歯石取りを行います。(1~2回)

4-1-4.定期検診

歯周ポケットは改善しても、また、ポケットになる可能性がありますので、定期的にポケットのチェックと歯石取りは欠かせません。

4-2.中期段階(歯周ポケット4mm~5mm)

4-2-1.歯周検査(精密検査)

どこにポケットがあるのか、どこがポケットが深いのか、歯石がついているのか、全体的に検査を行います。
必要に応じて、レントゲン撮影を行います。

4-2-2.ブラッシング指導

歯茎に炎症がある場合は、最初のうちは、柔らかい歯ブラシを使い歯茎をマッサージするように磨きます。
その後、歯石除去が始まり、歯茎の炎症が軽減したら、ふつうの硬さの歯ブラシを使い、バス法を行います。

4-2-3.歯石とり(歯ぐきの中)

歯科衛生士による歯石取りをおこないます。
歯の周りについている歯石除去(1~2回)
歯茎の中に埋まっている部分の歯(歯根)の歯石除去(2~6回)

4-2-4.定期検診

歯周ポケットは4-5mmある場合は完全に治る状態ではなく、病状が安定している状態です。
また、ポケットになる可能性がありますので、定期的にポケットのチェックと歯石取りは欠かせません。

4-3.重度段階(歯周ポケット6mm~8mm)

4-3-1.歯周検査(精密検査)

どこにポケットがあるのか、どこがポケットが深いのか、歯石がついているのか、全体的に検査を行います。
レントゲン撮影を行い、ポケットの進行状態と歯を支えている骨の状態を把握します。

4-3-2.歯石とり

歯科衛生士による歯石取りをおこないます。
歯の周りについている歯石除去(1~2回)
歯茎の中に埋まっている部分の歯(歯根)の歯石除去(2~6回)

4-3-3.歯周外科治療

再検査を行い、必要に応じて、歯周外科治療を行います。麻酔をして、歯茎を切開します。
取り除きにくい、見えにくい部分の細かな歯石を取り除くための外科治療です。

4-3-4.ブラッシング指導

歯茎に炎症がある場合は、最初のうちは、柔らかい歯ブラシを使い歯茎をマッサージするように磨きます。
その後、歯石除去が始まり、歯茎の炎症の状態によって、歯ブラシを変えていきます。

4-3-5.定期検診

歯周ポケットは6-8mmある場合は完全に治る状態ではなく、病状が安定している状態です。
また、ポケットになる可能性がありますので、定期的にポケットのチェックと歯石取りは欠かせません。

5.歯周ポケット改善ブラッシング方法

歯と歯茎の境目に斜めに当てて(45度)毛先が歯茎に当たるようにして、細かく動かします。(バス法)

サイト監修

小野澤 彰(歯科医師)/ 歯科オノザワ院長

  • 1996年 東京歯科大学卒業
  • 1996~1998年 東京医科歯科大学研修医
  • 1998~2002年 大西歯科勤務
  • 2002年4月1日 歯科オノザワ開院

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