噛み合わせセルフチェック/正しい噛み合わせ6つのポイント

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矯正


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噛み合わせが大事なのはわかってはいるけれど、自分の噛み合わせが良いのか悪いのかよくわかっていないという方も多いのではないでしょうか。

噛み合わせが悪いと虫歯や歯周病や顎関節症になりやすいだけでなく、発音や姿勢が悪くなったり、胃腸炎、口呼吸、顎関節症、不眠、肩こりになりやすいなど、様々な影響が出てきます。

実は日本人の79.9%は噛み合わせに異常があり、日本にいる外国人の76%は日本人の歯並びが悪いという印象を持っているという調査結果もあり、無視できない問題となっています。

今回は噛み合わせのチェック方法を紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。

1. 正しい噛み合わせの6つのポイント

1-1. 前後のバランス(出っ歯や受け口ではなく、上の前歯が下の前歯の2~3mm前にある状態が正しい噛み合わせです)

前歯の噛み合わせも奥歯の噛み合わせも、上の歯が下の歯より2~3mm外側に並んでいなければなりません。

そうしないと食べ物を効率よく磨り潰したり、正しく発音することができないだけではなく、奥歯で頬や舌を咬みやすくなり、口内炎の原因にもなります。

上下のどちらかの顎の骨が生まれつき小さい場合、逆に大きく成長し過ぎた場合、歯並びや噛み合わせが悪くて前後にずれてしまった場合などで、上下の顎の骨の前後的な大きさのバランスに問題がある、または上下の前歯の傾きに問題があることが原因で、出っ歯や受け口といった正しくない噛み合わせになってしまいます。

また上下の前歯の前後的な噛み合わせに問題があると、多くの場合前歯だけでなく、上下の6歳臼歯の噛み合わせも前後にずれています。

この様な噛み合わせの問題は矯正治療を受ける時に治療方針を決める上で最も重要な要素です。

1-2. 左右のバランス(上下の前歯の真ん中が一致している状態が正しい噛み合わせです)

上下の前歯の真ん中が一致していない場合、上下の顎の骨や歯の噛み合わせが左右どちらかにずれています。

幼少期に上下の顎のずれがなくても、左右の噛み合わせのずれを放置していると、顎の成長の過程で上下の顎のずれが出てきて、食べ物をしっかり咬めなくなるだけでなく、顔を正面から見た時に顎がだんだん曲がって成長してしまう可能性が高いため、早めに治療することが必要です。

1-3. 上下の前歯の噛み合わせの深さ(上の前歯が下の前歯に2~3mm重なっている状態が正しい噛み合わせです。下の前歯が1/3隠れる程度。)

上下の前歯の重なりが4mm以上深い、または上下の前歯が咬み合っていなくて間にスペースが空いているような状態は正しい噛み合わせではありません。

前歯の噛み合わせの深さは2~3mmが適切ですが、これより噛み合わせが浅いと食べ物を咬み切ることができません。

噛み合わせが深いと下の前歯で上の歯茎を咬んでしまいます。歯茎を咬んで傷ができると、そこからバイ菌が体に入ってしまいます。

身長が伸びる間は下顎も成長しますが、噛み合わせが深いと上の前歯に下の前歯が深く咬み込んでいるため、本来下顎が前に成長する時期に、ロックされるようになり下顎が自然に前方に成長することができずに、出っ歯の状態になってしまうことが多いです。

また噛み合わせが深いと顎関節にも負担がかかってしまい、顎の関節が痛い、口が開かなくなる、顎の関節の部分から音が聞こえるといった症状が出る顎関節症になりやすくなります。

1-4.歯並びの状態

1-4-1.歯が重ならずに一列に並んでいる

歯が並ぶ顎の骨の大きさと、歯の大きさのバランスが取れていないと、永久歯に萌え換わる時に歯が萌えるスペースが足りなくて歯が重なったり(代表的なのが八重歯)、歯並びがガタガタした状態になります。

永久歯の前歯と6歳臼歯が萌えると、残りの永久歯が並ぶのにどのくらいのスパースが必要なのかを予想することができます。

乳歯の時期の適切な歯並びは、永久歯の適切な歯並びとは違います。

乳歯の歯と歯の間にスペースがたくさんある状態が正しいのです。

よくある間違いは、幼少期に乳歯が隙間なく綺麗に萌え揃っているのを見て、「うちの子の歯並びは良い」と思ってしまうことです。

乳歯よりも後から同じ場所に萌えてくる永久歯の方が大きいので、前歯に乳歯がある歯並びの時期では、スペースがたくさんある状態が正しい歯並びなのです。

1-4-2.永久歯の歯と歯の間に隙間が空いてないか

乳歯の歯並びでは隙間が空いているのが正しい歯並びですが、永久歯では歯と歯の間に隙間が空いているのは正しい歯並びではありません。

歯は隣の歯と隙間無くぴったり接触していることで、歯と歯の間に食べ物が挟まるのを防いでいるだけでなく、歯は支え合って咬む力を支えているのです。

1-5自分の横顔を見て口元が出ていないか、口呼吸になっていないか

唇に力を入れなくても自然に口を閉じて、鼻呼吸ができていなければなりません。

鼻の粘膜は外からの体の害になるものをろ過してくれているのです。口呼吸は虫歯や歯周病になりやすくなるだけでなく、喉から全身の病気にもなりやすくなってしまいます。

実は口元が出ていたり、口を閉じられなくて口呼吸になってしまうのも、前歯が前に出ている歯並びが原因になっていることが多いのです。

1-6 鏡で自分の顔を正面から見た時に左右の唇の端(口角)の高さが同じか

左右の目から唇の両端までの距離がずれている場合、左右の噛み合わせがずれている可能性があります。

笑った時にも、唇の左右の端の高さが違っていないかチェックしましょう。

2. 噛み合わせが悪くなる原因

2-1. 噛み合わせの前後のバランスが悪くなる主な原因

2-1-1. 上下の噛み合わせの前後的な関係を悪くする癖

舌の位置が低くいつも下の前歯を押している癖、飲み込む時の舌が前歯を押している癖、指しゃぶり、爪や物を咬んだり吸ったりする、唇を咬む、いつも下の顎を前に出して咬むといった癖は、歯並びや噛み合わせが悪くなる原因になります。

2-1-2. 上下の歯の数があっていない

生まれつき永久歯の数が上顎と下顎のどちらか一方で少ない場合、歯が少ない方の前歯が内側に入ってしまいます。

2-1-3. 虫歯になって、なくなってしまった乳歯がある

乳歯は次に萌え換わる永久歯が出てくるタイミングで、自然に抜けるのが理想的です。

虫歯で乳歯が早くなくなったまま放置していると、後ろにある6歳臼歯がどんどん前に倒れてきて奥歯の前後的な噛み合わせがずれるだけでなく、永久歯が萌える大切な隙間がなくなってしまうというとても重大な問題が起こります。

2-1-4. 虫歯や歯周病でなくなってしまった永久歯がある

虫歯や歯周病で永久歯がなくなったまま放置していると、前後の歯が倒れてくるだけでなく、元々咬み合っていた反対側の顎の歯も伸びてきてしまう結果、前後的にも垂直的にも噛み合わせがずれてしまいます。

2-1-5. 自力で萌(は)えることができず埋まったままの永久歯がある

この場合も前後の歯が倒れてくるだけでなく、元々咬み合っていた反対側の顎の歯も伸びてきてしまう結果、前後的にも垂直的にも噛み合わせがずれてしまいます。

サイト監修

小野澤 彰(歯科医師)/ 歯科オノザワ院長

  • 1996年 東京歯科大学卒業
  • 1996~1998年 東京医科歯科大学研修医
  • 1998~2002年 大西歯科勤務
  • 2002年4月1日 歯科オノザワ開院

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