4-2. 口内を清潔にする
うがいや歯磨きで菌やウィルスの数を減らしましょう。
口内炎ができている時は、うがい薬に含まれるアルコール成分などで刺激による痛みを強く感じることがあります。
殺菌成分にこだわらなくても、お水のうがいでも効果はあります。1日3回くらいを目安にぶくぶくうがいをしましょう。
4-3. 口内炎の薬を使用する
痛みがあっては、食事や歯磨きがままならないかもしれません。
口内炎用の薬には、軟膏を塗るタイプや患部に貼るパッチタイプのものなどがあります。
傷口を保護することで、外からの刺激が和らいで楽になるでしょう。
薬を付ける時のポイントは、患部を乾燥させてから使うと薬がはがれにくくなります。
また、軟膏は薄く塗れば充分で、必要以上にたくさん付ける必要はありません。
患部に塗るタイプの市販薬
販売:ブリストル・マイヤーズ株式会社
商品:ケナログA口腔用軟膏
価格:900円
販売:佐藤製薬
商品:アフタッチA
価格:1,230円
4-5. 刺激をとる
口内炎が出来た場所が刺激を受けやすい場合は歯科医院に相談しましょう。
いつも同じ場所に刺激が続いているのは良いことではありません。
歯や義歯が尖っている、唇や頬の粘膜を噛みやすいなど、傷が出来やすい原因を改善することも大切です。
5. 口内炎の予防法
菌が入りやすくなる傷を付けない・傷が出来ても入ろうとする菌やウィルスの数が少ない・身体の抵抗力を高めることが一番の予防法です。
多くの方が経験する一般的な口内炎は、口の中に出来た小さな傷に菌やウィルスが入り、身体の免疫で抑えられないと発症します。
ということは、菌が入りやすくなる傷を付けない・傷が出来ても入ろうとする菌やウィルスの数が少ない・身体の抵抗力が強いということが大切です。
5-1. 口の中に不必要な傷がつかないように環境を整える
歯が尖って粘膜を刺激していたり、合わない入れ歯による擦り傷があるなどの不必要な傷を作ってしまう原因は、簡単な調整で改善されることもありますので歯科医院に相談してください。
5-2. 菌やウィルスが増えないようにお口の中を清潔にする
菌やウイルスが増えると、口内炎を作りやすく、また治りにくくなります。
上手な歯磨き方法で普段からお口のなかを清潔に、また定期的に歯科医院でお口のケアをして、きれいで快適なお口の中を保ちましょう。
5-3. 身体の免疫を上げる。
ビタミンを含め栄養をとって疲労を溜めすぎないよう心がけましょう。
ビタミンは、B2、B6などを積極的にとってみることから試すと良いでしょう。
睡眠など身体を休めることも必要です。
6. 注意したいこと
通常は1週間から2週間ほどで自然治癒していくことが殆どです。
それ以上長引く場合または範囲が広がる、口臭が強くなるなどの自覚できる症状が強まるときは、口の中だけでなく全身に関わる問題が影響しているかもしれません。
歯科医院や耳鼻咽喉科などの医療機関に相談してください。
いつから症状が出ているのか、その前後の身体の体調や、お口以外の気になる身体の変化など、合わせて伝えられると診断に役立つでしょう。
まとめ
口内炎は誰もが体験しているお口の中におきる炎症です。
自然に治ることが殆どなため、市販の塗り薬やビタミン剤などいろいろな対処方法を耳にすることがあると思いますが、ご自身の症状にあった、対処法を選ぶことが大切です。
口内炎が気になる時は、身体が、疲れた…栄養が足りないとサインを出している時かもしれません。
忙しい日常がありますが、栄養補給と休息のバランスをとって健やかにお過ごし下さい。
Author: 成田瑞映(歯科衛生士)
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