歯科衛生士が教える歯磨き方法!時間/回数/タイミング

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自分は正しく歯磨きできている!と自信をもって言える方は少ないのではないでしょうか。

毎日歯磨きしているつもりなのに虫歯が出来てしまう、口臭が気になる、歯がザラザラするなど磨いているのに磨けていないと感じている方は間違った歯磨きをしているかもしれません。

歯磨きはそんなに難しいものではなく、コツさえつかめば短時間で効率よくきれいに磨くことができます。

そこで、今回は歯科衛生士が実践している方法もあわせて正しい歯磨きのポイントを紹介します。ぜひ、参考にしてください。

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1.歯科衛生士が実践している歯磨きの6つのポイント(時間/回数/タイミング)

磨いているのと磨けているのは、似ているようで違います。

正しく磨くための大切なポイントをまずはチェックしてみてください。

1-1.順番を決めて磨く

一番大切なのは、順番を決めて磨くことです。順番通りに磨いていけば磨き残すことが少なくなります。

長く時間をかけて磨いたとしても歯ブラシが当たっていない場所があれば、その場所は磨けていないことになりますね。
そのため、時間をかけることよりの大切なのは順番を決めることです。つい前歯から、奥歯からと磨きやすい場所から磨き始めてしまいますが、順番を決めましょう。

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右利きの人は、
右下奥歯の頬側から順番に前歯、そのまま左の頬側を磨きます。
左下奥歯まで磨いたら左下奥歯の舌側を磨き、前歯の裏、右下の舌側へと進みます。
そして、右上の頬側から、上の前歯へ磨き進み、左上の頬側を磨き、そのまま左上の奥歯裏側を磨き、上の前歯の裏側へ磨き進み、右上奥歯裏側まで磨きます。
最後に、上下の噛み合わせの部分も磨いてこれで全て磨けますね。

左利きの人は左からと順番を決めると磨き残しがなくなります。

必ず、この順番ということではありませんので、ご自身で覚えやすく手を動かしやすい順番を決めてください。

1-2.歯磨きの時間は平均5分くらい

時間は全体で測るのではなく、1本づつ回数を決めます。1本磨くのに、歯ブラシを20回動かします。そうするとかなり時間がかかってしまいますので、2本同時に20回動かします。

そうすると、およそ、2本につき10秒として頬側と舌側で20秒かかります。
成人は歯が24本あるので、24×20秒=280秒(4分40秒)噛み合わせの部分を含めておよそ5分くらいの計算になります。

ただし、5分磨いても同じ場所ばかりを磨き続けていたらきれいになるのは一部分だけですよね。
そのため、まずは磨く順番を決めて全体をしっかり磨くことが大事です。そしておおよその時間を把握すると良いです。

1-3.歯磨きのタイミング

歯磨きのベストなタイミングは起床時、朝食後、昼食後、夕食後、就寝前です。

起床時はお口の中に細菌が増えている場合が多いため、朝食前にうがいをしたり、軽く歯磨きをしてお口の中の細菌を減らす目的で磨くといいでしょう。
日中に歯磨きができない方は、夕食後と就寝前に歯磨きをすることをお勧めします。

お口の中の汚れや細菌が増殖するのは、眠っている間です。

1日中歯磨きができなかった場合は、せめて就寝前には磨くように意識してみてください。

1-4.歯磨きの回数は約2~5回

歯磨きのベストなタイミングにあるように、起床時と朝食後と昼食後と夕食後と就寝前に磨ければ1日5回。

難しい場合はせめて朝食後と就寝前の2回は磨けると、虫歯や歯周病の予防効果が期待できます。

1-5.歯だけじゃなく歯茎や舌も磨く

お口の中の汚れは歯に付着する以外にも、歯茎の中や舌にもたまります。

歯を磨いた後には、歯と歯茎の境目や舌磨きも一緒に行うことで、さらにきれいなお口の環境を整えることができます。

1-6.歯間ブラシやデンタルフロスも使う

フロスは日常的に使えるように習慣をつけましょう。1日1回はフロスで汚れを取り除くことで予防効果が期待できます。

被せ物をしている人は、歯ブラシでは届かない部位に汚れがたまります。

歯間ブラシを使って、汚れを取り除くことで被せ物が長持ちする環境を作りましょう。

2.正しい歯磨き方法の基本

2-1.歯ブラシの持ち方

歯ブラシは適正な力で動かせるように、筆記用具を持つときと同じような握り方「ペングリップ」で握ります。

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