親は気にしすぎない!子供の口臭|原因と対処法の正しい知識

サラサラした唾液の流れがなくなり、自浄性の低下から不快症状を感じ

口臭を自覚してますます不安になり「生理的口臭」を発生させます。

【対処法】
口臭の起こりにくい状態に「セルフコントロールする」ことが必要です。

口角を上げる、水分をたくさんとる、舌の先を曲げて舌が動き続ける状態を作ります。

そうすることによって唾液分泌が促進され新鮮な唾液の流れが確保できます。

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3.子どもの口臭の予防法

3-1.お口直しの習慣をつける

飲食後は口に水を含み、よくうがいするなどして飲食物残渣を残さないようにする。

3-2.規則正しい生活を心がける

睡眠不足やストレスは、唾液分泌量を低下させる。

3-3食生活の改善

バランスの良い食事、特に和食を中心とした献立にする。咀嚼力の向上と唾液分泌をよくするために、よく噛んで食べる習慣をつける。

4.注意点

4-1.親が過剰に騒ぎすぎない

もともと親が口臭に対する不安経験をもっており、口臭が原因で子供がいじめにあっているのではという不安がある場合があります。

【対処法】
子供自身が口臭に悩んでいるか確認を行います。

子供が口臭不安をもっていない場合は、実際に口臭症の発症時期である思春期に、幼いころ口臭症の治療をうけたことを思い出し、そのことが発端となって深刻に悩む可能性がある場合もあります。

まとめ

口臭の予防法には大きくわけて、3つのポイントがあります。

1つ目は、プラークコントロール・口腔清掃です。
プラークコントロール不良の状態が継続すると、プラーク(細菌)により歯肉に炎症がおき病的な口臭を引き起こします。

2つ目は、Phコントロールです。
食事をすると、お口の中は酸性になります。
酸性になると、虫歯になりやすいだけでなく、口臭発生の原因にもなります。
解消するために、お口直しにぶくぶくうがいをしたり、タブレット・ガム等でお口の中を中性に戻す必要があります。

3つ目は、生活習慣です。
規則正しい食生活、特に朝食をきちんと取ることは非常に大切です。
就寝中に停止した唾液分泌を促進したり、食べ物による浄化作用を促進したり、生理的口臭を低下させることができます。
睡眠・休養・体調の維持をこころがけ、過労・ストレスをさけることで唾液分泌を正常に保つことも大切です。

歯科の役割として、歯周病などの歯科疾患を治療することはもちろん、昨今では原因失陥の治療とともに患者さんの精神面に対するケアも重要となっています。

誰にでも存在する生理的口臭であっても、人によって悩み苦しむ方もいらっしゃいます。

患者さん一人一人の訴えや悩みを十分に受け止め、時間をかけて不安や恐れを解消する診療者側の姿勢が求められているのです。

Author:
原田 早苗(EBAC認定歯科衛生士)
天雲 丈敦(歯科医師/医療法人社団 天雲会 理事長)

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