穴の中に入り込んだ汚れは歯ブラシだけでは取り除くことができず、食物残渣などは発酵して臭いの原因にもありますし、虫歯を進行させる原因にもなります。
2-5.歯周病
歯周病の場合は歯ぐきの溝の中に汚れがたまり、さらに強い臭いを感じることがあります。
歯周病菌には臭いの原因となる毒素をだす細菌もあり、歯ぐきが腫れていたり、いつも歯磨きで出血するような場合は、このケースが考えられます。
2-6.ブリッジ(被せ物)
ブリッジという歯と歯を繋げてかぶせる被せ物をしている場合は、被せの繋がりの部分に汚れがたまりやすく臭いの原因になることがあります。
ブリッジ以外の被せ物でも、歯とかぶせの境目などに汚れがたまりやすくなっている場合は、歯間ブラシを通した時に臭いがする場合もあります。
3.歯間ブラシが臭い時の対処法
3-1.正しい使い方をマスターして歯垢を効率的に落とす
歯間ブラシの臭いを取るためには、まずは正しい使い方できちんと汚れを取り除けるようになることからです。
自己流では取り残しが出やすいので、歯間ブラシの正しい使い方を歯科衛生士からアドバイスをもらいましょう。
歯間ブラシ使い方について、詳しくは「歯科衛生士が教える!歯間ブラシの正しい使い方」をご覧ください。
3-2.自分にあったサイズを選択する
臭いの原因となる汚れを取り除くには、自分の歯と歯の隙間のサイズにあった歯間ブラシを選択することも大切です。
サイズの合わないブラシを使っていると汚れの取り残しにもなりますし、歯ぐきを傷つけてしまうこともあります。
歯間ブラシ使い方について、詳しくは「歯科衛生士が紹介!おすすめの歯間ブラシと選び方」をご覧ください。
3-3.使う頻度を決める
臭いが気になる場合は、使う頻度が少ない場合もありますので、朝食後と就寝前の歯磨きの際には歯間ブラシを毎回通すようにすると、古い汚れ(プラーク)がたまることもなくなります。
3-4.虫歯や歯周病の治療をする
虫歯や歯周病が原因の場合は、原因となっている虫歯や歯周病の治療をうけることが優先です。
4.歯間ブラシの効果的な使い方
普段から歯間ブラシを使用しておらず、歯の間の臭いが気になるという方は、歯間ブラシは毎食後に使用するのが理想です。
もちろん、外出先では使いにくいということもありますので、その場合は、1日1回は使用することを決められると良いでしょう。
1日の中でも夜寝ている時間がお口の中の細菌が繁殖しやすい時間なので、夜寝る前の歯磨きの時に歯間ブラシを使用することをおすすめします。
5.歯間ブラシの保管方法
歯間ブラシは商品によっては、1~2週間繰り返し使えるものもありますが、衛生的に保管していおくことが大切です。
臭いの原因は細菌の繁殖でもあるため、歯間ブラシの雑菌が繁殖しないように、よく乾燥させ、ブラシの部分を上に向けて通気性の良い場所で保管しましょう。
お風呂場などの湿気の多い場所はさけ、使用語は水分を十分に拭き取り清潔に保管しましょう。
まとめ
歯間ブラシを通した時に臭うのは、古い汚れや食物残渣などが主な原因ですが、虫歯や歯周病が原因の場合もありますので、自己判断をしないで、気になったらすぐに歯科医院に相談することをお勧めします。
歯科医院では、痛みがなくても穴が空いていなくても、歯ぐきの腫れや歯間ブラシの使い方だけでもアドバイスを行っている医院もありますので、健康意識の高い方こそ、気軽に歯科医院で相談をしてみてください。
歯間ブラシで臭いが気になる時は、むやみにゴシゴシと強く動かしたりせずに、何が原因で臭いがしているのかを歯科医院でみてもらいましょう。
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