子供の乳歯に癒合歯(ゆごうし)がある場合のリスクと処置

子供の歯がグラグラしていても自宅で抜いたりせず、一度歯科医院でみてもらいましょう。

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3-2.磨きにくいので汚れが溜まりやすい

形状的に歯がくっついていますので、他の歯よりも磨きにくくなります。

特に真ん中のくびれている部分には汚れが溜まりやすく磨きにく部位です。

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3-3.歯肉炎になりやすい

磨きにくいことから、歯茎の周りに汚れがたまり、炎症を起こすこともあります。

特に乳歯ではお子様は自分ではなかなか上手に磨けないため、保育者がよく観察し、磨いてあげることが必要です。

3-4.虫歯になりやすい

磨きにくく、汚れが溜まりやすいことから、他の歯とくらべて虫歯にもなりやすいです。

二つの歯がくっついている真ん中部分が虫歯になりやすい傾向にあります。
また、当然、虫歯の治療も困難になります。

4.癒合歯の歯科医院での処置

まずは、癒合歯かなと思ったら、歯科医院を受診しましょう。

永久歯ばない可能性もあるので、歯科医院でレントゲンを撮影してもらい、今後の起こりうる可能性を説明してもらいましょう。

4-1.レントゲン撮影

レントゲンを撮影して、まずは永久歯があるか確認をします。

まだ、歯が生え始めの頃であれば、もう少し期間をあけてレントゲンを撮影する場合もあります。

癒合歯がぐらぐらしているかいないかによって、今後の治療の計画も変わっていきます。

4-2.ブラッシンク指導

お子様が小さい場合は自分で磨くことができませんので、保育者に癒合歯の磨き方を指導します。

他の歯とくらべて汚れが溜まりやすかったり、虫歯にもなりやすいので、磨き方のポイントをお伝えします。

4-3.フッ化物塗布

虫歯なりやすく汚れも溜まりやすいので、定期的にフッ素を塗布することで、歯を強くしていく予防処置を行います。

自宅でできる予防方法もありますので、定期的な専門家のケアと自宅でできるホームケアを行い、歯を守りましょう。

フッ素について詳しくは、「予防歯科におけるフッ化物/日本と海外の活用法とその違い」をご覧ください。

5.その他の乳歯で起こる歯の異常

5-1.矮小歯

通常の歯よりも少し小さく、三角にとんがったような歯を矮小歯をといいます。

5-2.過剰歯

通常乳歯では20本の歯が生えますが、それよりも多く歯が生える場合を過剰歯といいます。

5-3.先天性欠如

通常20本の歯がありますが、もともと歯が存在しない場合を先天性欠如といいます。

乳歯では下の前歯にみられ、1本少ないことがあります。

乳歯に起こる異常については「見逃さないで!乳歯の生え始めに見られる歯の異常」をご覧ください。

まとめ

癒合歯は、乳歯で発現する場合が多いですが、正しい知識と予防法を知っていることで安心して今後の対策ができます。
癒合歯では生え変わりの対応が大切ですので、定期的に歯科医院を受診し、ベストな状態で診療を受けられるように定期管理をしていきましょう。

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