子供の乳歯に癒合歯(ゆごうし)がある場合のリスクと処置

予防と知識

お口の治療


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癒合歯は通常1本ずつ生える歯が2本くっついて生えている歯のことを言います。

癒合歯は乳歯でよくみられ、歯科医院での検診や地域の検診でみつかる場合が多いです。
癒合歯がある場合は、永久歯への生え変わりの時期や歯並びににも影響を与えることがありますのでまず歯科医院で診てもらいましょう。

そこで今回は、癒合歯によって起こるリスクと対処法について解説します。正しい知識と対処法を知っておくことで不安に感じず、お子様の成長とお口の成長を見守ることができます。

1.癒合歯(ゆごうし)とは

癒合歯は通常1本ずつ生える歯が2本くっついて生えている歯のことを言います。

特徴的には真ん中がくぼんでいるような形をしていて、平べったい形状をしています。2本分の歯よりも少し小さめですが、1本分の歯よりはやや大きいです。

乳歯の前歯に多くみられ、永久歯では少ないことがわかっています。

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(日本臨床口腔病理学会/口腔病理基本画像アトラスより引用)

癒合歯の原因

癒合歯の原因は、詳しいことは未だにわかっていません。

母親のお腹の中にいる間に何らか原因でこのように癒合した状態になるようです。

2.癒合歯になりやすい部位

癒合歯になりやすい歯は、下の前歯と上の前歯です。

下の前歯の真ん中の歯で、2番目の歯と3番目の歯がくっつくケースが多いです。
そして、1番目の歯と2番目の歯も多く、みられます。
前歯なので、容易に確認することができる部位です。

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確認方法

特に下の前歯が癒合しやすいことがわかっていますので、お子様のお口の中でも前歯を確認してみましょう。

隣の歯よりも少し大きい、平べったい、真ん中が少しくびれているなどの形態がみられた場合、癒合歯が疑われます。

気になる点がある方は、歯科医院へ受診してみましょう。

3.癒合歯に起こりやすいリスク

3-1 .永久歯がない場合がある

癒合歯がある場合、おおよそ4割近くの確率で癒合歯の下の永久歯がない場合もあります。

その結果として、歯の数と顎の大きさのバランスにズレがでて、将来的に歯並びや噛み合わせが悪くなることがあります。

癒合歯自体は特に問題はありませんが、以下のようなことが副次的に起こりやすいです。

子供の歯がグラグラしていても自宅で抜いたりせず、一度歯科医院でみてもらいましょう。

3-2.磨きにくいので汚れが溜まりやすい

形状的に歯がくっついていますので、他の歯よりも磨きにくくなります。

特に真ん中のくびれている部分には汚れが溜まりやすく磨きにく部位です。

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3-3.歯肉炎になりやすい

磨きにくいことから、歯茎の周りに汚れがたまり、炎症を起こすこともあります。

特に乳歯ではお子様は自分ではなかなか上手に磨けないため、保育者がよく観察し、磨いてあげることが必要です。

3-4.虫歯になりやすい

磨きにくく、汚れが溜まりやすいことから、他の歯とくらべて虫歯にもなりやすいです。

二つの歯がくっついている真ん中部分が虫歯になりやすい傾向にあります。
また、当然、虫歯の治療も困難になります。

4.癒合歯の歯科医院での処置

まずは、癒合歯かなと思ったら、歯科医院を受診しましょう。

永久歯ばない可能性もあるので、歯科医院でレントゲンを撮影してもらい、今後の起こりうる可能性を説明してもらいましょう。

4-1.レントゲン撮影

レントゲンを撮影して、まずは永久歯があるか確認をします。

まだ、歯が生え始めの頃であれば、もう少し期間をあけてレントゲンを撮影する場合もあります。

癒合歯がぐらぐらしているかいないかによって、今後の治療の計画も変わっていきます。

4-2.ブラッシンク指導

お子様が小さい場合は自分で磨くことができませんので、保育者に癒合歯の磨き方を指導します。

他の歯とくらべて汚れが溜まりやすかったり、虫歯にもなりやすいので、磨き方のポイントをお伝えします。

4-3.フッ化物塗布

虫歯なりやすく汚れも溜まりやすいので、定期的にフッ素を塗布することで、歯を強くしていく予防処置を行います。

自宅でできる予防方法もありますので、定期的な専門家のケアと自宅でできるホームケアを行い、歯を守りましょう。

フッ素について詳しくは、「予防歯科におけるフッ化物/日本と海外の活用法とその違い」をご覧ください。

5.その他の乳歯で起こる歯の異常

5-1.矮小歯

通常の歯よりも少し小さく、三角にとんがったような歯を矮小歯をといいます。

5-2.過剰歯

通常乳歯では20本の歯が生えますが、それよりも多く歯が生える場合を過剰歯といいます。

5-3.先天性欠如

通常20本の歯がありますが、もともと歯が存在しない場合を先天性欠如といいます。

乳歯では下の前歯にみられ、1本少ないことがあります。

乳歯に起こる異常については「見逃さないで!乳歯の生え始めに見られる歯の異常」をご覧ください。

まとめ

癒合歯は、乳歯で発現する場合が多いですが、正しい知識と予防法を知っていることで安心して今後の対策ができます。
癒合歯では生え変わりの対応が大切ですので、定期的に歯科医院を受診し、ベストな状態で診療を受けられるように定期管理をしていきましょう。

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