口臭予防に!舌の汚れができる5つの原因と正しい取り方

00

鏡で舌を見てみると、白や黄色の汚れがついていて気になるという方も多いのではないでしょうか。

それは舌苔(ぜったい)と言って舌の表面につく汚れです。たくさん付着していると口臭が強くなったり、味が感じにくくなる原因になるといわれています。

食べかすやさまざまな細菌などで構成されていて、治療の必要はありませんが口臭などの予防にはケアが必要です。今回は舌苔の原因と舌を傷つけない舌苔の取り方についてお伝えします。ぜひ参考にしてください。

広告

1.舌の汚れ(舌苔)とは?

さまざまな原因で食べ物やお口の粘膜細胞などに細菌が繁殖した状態が続くと、舌に白や黄色の汚れがつくことがあります。

これを舌苔(ぜったい)と呼びます。

服用薬の影響や全身疾患の症状として発現したり、口腔内の自浄作用の低下によるものなどさまざまな原因があります。

舌が白くなって気になるという方が多くいらっしゃると思いますが、健康な状態でも多少の舌苔は付着しています。

2.舌の汚れ(舌苔)の正常と異常の見分け方

正常な場合でも多少の舌苔は付着しています。

舌の先が少し白く奥の方が少し濃い白色であれば正常だといえます。

舌苔が黄色っぽかったり黒っぽかったりする場合は異常であると思ってよいでしょう。

舌の汚れチェックについて詳しくは【口臭の原因になる舌の汚れ/取り方を歯科衛生士が徹底解説!】をごらんください。

3.過剰な舌苔ができる5つの原因

3-1.食べかすが原因

ひとつの原因は食べかすが考えられます。

舌の表面には無数の乳頭と言われる細胞が存在し、その細胞の間に食べかすが引っかかって残ってしまうことが原因です。

対処法としては噛む回数を増やすことや水分をよく摂ることなどが挙げられます。

3-2.お口の乾燥が原因

お口が乾燥すると、舌苔自体が乾燥してしまい剥がれにくくなります。

乾燥する原因は口呼吸や水分摂取不足または服用薬による乾燥が考えられます。

単純に水分摂取不足であれば一日に摂取する水分の量を増やしていただくことで改善できますが、口呼吸の原因はさまざまで鼻疾患からくるもの(鼻のつまりなど)や骨格、かみ合わせによる場合があります。

鼻のつまりが原因の場合は耳鼻科を受診していただくことで改善することができるでしょう。

服用薬により口腔乾燥が起きる場合もありますので服用薬の説明書きなどを読み直してみると原因が見つかるかもしれません。

3-3.細菌の増殖が原因

舌には無数の粒状のヒダがあります。その凹凸のヒダの間に細菌が絡まり、その状態が続くと細菌が増殖します。

対処法としてはセルフケアを徹底することです。歯の表面のブラッシングとあわせて舌の汚れのケアをすることにより細菌の増殖を抑えることができます。

3-4.薬の服用が原因

抗生物質やステロイド剤を長期服用することにより口腔内の細菌に変化が起こり黒い舌苔が付着することがあります。

黒色になる原因はカンジダ菌が増殖することにより硫黄化合物が生じ血液中のヘモグロビンとが結びついて黒色になると言われています。この場合は体調が改善すると自然とよくなる場合が多いようです。

また口腔乾燥症を起こしやすい服用薬もたくさんあるので、一部をご紹介したいと思います。

鎮痛剤、抗うつ薬、抗けいれん薬、中枢性筋弛緩薬、抗パーキンソン薬、抗精神病薬、抗コリン薬、抗ヒスタミン薬、H₂受容体拮抗薬など。

また血管内の水分量を減らす薬剤としては降圧薬、利尿薬、気管支拡張薬などが挙げられます。

服用薬の種類によって口腔乾燥が起き舌苔が付着しやすい状態になっている場合もあるわけです。

3-5.ストレスや加齢が原因

ストレスや加齢により口腔内の唾液の量が少なくなることも原因の一つと考えられます。

ストレスがかかっている場合は交感神経が優位になっているため口腔内が乾燥しやすい状態となります。

また加齢により唾液を分泌させる細胞が少なくなることにより乾燥が起こります。

3-5-1.加齢によるもの

加齢によるものとして考えられるのは唾液を分泌させる細胞の減少による口腔乾燥や、舌の動きが悪くなることも考えられます。

対処方法としては唾液腺のマッサージ舌のトレーニングなどがあげられます。

唾液腺マッサージは自己流で行うことはなるべくさけ歯科医師、歯科衛生士などの専門家から指導してもらうようにしましょう。

3-5-2.ストレスによるもの

ストレスが原因の場合は副交感神経を優位にさせることにより症状を改善することができると考えられます。

広告