2-2. 自費の入れ歯のお手入れについて
日々のお手入れについては保険適用の入れ歯と変わりはありません。ただしノンクラスプデンチャーの場合は材質ごとに適した入れ歯洗浄剤があるので入れ歯を作製した歯科医院で適した洗浄剤を購入しましょう。
また何かしらの原因で入れ歯が割れたり壊れたりした場合はその材質に合った修理方法があるため自宅で修理はせず、必ず歯科医院を受診し修理してもらいましょう。
3. 入れ歯以外の治療法との費用の比較
3-1. ブリッジ
欠損している歯の本数が1から2本の場合は、ブリッジといって取り外しのきかないかぶせ物の適用になる場合があります。その場合は歯が足りない部分を両隣の歯で支える為になくなってしまった歯の隣の歯を削らなくてはなりません。費用としては欠損歯数や欠損している歯の部位にもよりますが約1万円から3万円ほど
3-2. インプラント
歯が欠損してしまった部分の骨にチタン製のネジを埋め込む治療。一般的には埋め込んだ後1.5カ月から6カ月ほど安定期間を置いてからかぶせ物を作製します。インプラント治療の前にはCT画像や参考模型等を使い精密な診断が必要となります。費用としては1本30万円ほど
4.医療費控除について
入れ歯治療も医療費控除の対象になります。
医療費控除とは年間(その年の1月1日から12月31日)に本人や家族のため10万円を超える医療費を支払いした場合、支払った所得税の一部が控除され戻ってくる制度です。手続きには、家族全員の1年分の医療費の領収証、交通費のメモ(氏名、理由、日付、交通機関を明記)、印鑑、源泉徴収票が必要です。入れ歯以外でもインプラントや保険外のかぶせ物なども控除の対象になりますので、忘れずに確定申告をしてください。
まとめ
歯が何らかの原因で失われてしまった場合はそれなりの対応が必要となります。たった一本抜けてしまったとしても歯の本来の機能が正常に働かなくなる事により全体に不具合がおきてしまう事が多々あるからです。噛みあわせが変わってしまったことにより顎や歯が痛くなったり、また抜けた部分をそのままにしていた事によって本来残せたであろう健全な歯にまでダメージを及ぼし抜歯となるケースもあります。
欠損した部分を補う治療としては色々な方法があり、それぞれに保険がきくもの保険外(自費)の治療の選択肢があります。保険外(自費)の治療においては治療の内容や費用にも幅があるのであらかじめリサーチする事をオススメします。それぞれの方法においてもメリット、デメリットがあり治療にかかる年月や費用などご本人が納得できる内容の方法を選択するとよいでしょう。インフォームドコンセント(説明と同意)という言葉はよく耳にされると思いますが、近頃ではインフォームドチョイス(説明と選択)という言葉があります。治療を受けられる患者さま自身で納得のいく治療方法を選択するということです。治療相談はどこの歯科医院でも行っていますので安心して相談してみてください。
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