徹底解説!子供から大人まで使える最先端虫歯予防の全手法

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自分自身や家族の虫歯予防に、日頃の歯磨きだけで十分なのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

実は、虫歯になる原因は解明されていることをご存知ですか?歯科関係者が虫歯にならないのは毎日欠かさず歯磨きをしているからではなく、そのメカニズムを知っているからです。

今は虫歯をつくらない予防方法も一人一人にあった提案ができるようになっています。

今回は、簡単にわかる虫歯のメカニズムと虫歯予防法についてまとめてみますのでぜひ参考にしてください。

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もくじ

1.虫歯とは

2.虫歯にならないためのバランス

3.自宅で出来る効果的な虫歯予防

4.歯科医院で行う虫歯予防

5.おすすめのオーラルケア商品

6.注意したいこと

まとめ

1.虫歯とは

虫歯とは虫歯菌により歯の表面が溶かされた状態をいいます。

虫歯菌は食べ物の炭水化物などの糖分を使って、歯を溶かす「酸」を作りだします。その酸によって歯は溶かされ、虫歯になるのです。

虫歯菌顕微鏡写真
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しかし、お口の中にある唾液の働きによって、溶かされた歯を元に戻すことができます。(再石灰化作用)

「歯が溶ける、歯を元の状態に戻す」このバランスを崩さないようにすれば、虫歯の予防は簡単にできるのです。

2.虫歯にならないためのバランス

虫歯ができるのは「歯の抵抗力」・「虫歯菌の数」・「食習慣」の3つの要素の悪条件が揃った時です。

例えば
・食事のあと長い間歯磨きをしない(虫歯菌の数)
・だらだらと回数を分けて食事をする(食習慣)
・糖分の摂取量や炭水化物の過剰摂取(食習慣)
・歯の根っこの部分が見えてきている(歯の抵抗力)

など3つの悪条件がタイミングよく重なり合った時に虫歯となるのです。

つまり、どこか一つでも重なり合わない揃わない状態を作れば、虫歯にはならないことがわかっています。そして、3つの要素に影響を及ぼすのが、「時間」と「唾液」です。

1-1 虫歯になる、ならないのバランス

3.自宅で出来る効果的な虫歯予防

3つの要素をもとにして、虫歯予防法について解説します。自分のできるところから実践してみましょう。

3-1.「歯の抵抗力」を高める

歯の抵抗力を高めるには、周りの力をかりることが一番です。歯の表面は、虫歯菌がだす「酸」から歯を守っています。エナメル質という歯の表面は酸への抵抗力は高いのですが、象牙質という歯の根のあたりは酸への抵抗力が弱く、歯の表面よりも根っ子の部分が虫歯になりやすいと言われています。

抵抗力を高めるにできることについてまとめていきます。

3-1-1.フッ素塗布で歯を強くする

①フッ素配合歯磨き粉を使用する(フッ素濃度950ppm以下)

フッ素配合の歯磨き粉は、市販品にも多くあります。日常的に使用して虫歯の予防を習慣化しましょう。

2-1-1-1フッ素配合歯磨き粉

虫歯予防にオススメの歯磨き粉は【虫歯予防に効果的な歯磨き粉はどれ?選び方とオススメを紹介】をご覧ください。

②歯磨き後、フッ素ジェルを塗る(フッ素濃度970ppm以下)

自宅で使用できるフッ素ジェルは、正しい容量を守れば塗ったままでもうがいの必要はなく、お口の中にフッ素が残りやすく歯の抵抗力を高めてくれます。

2-1-1-2a歯磨き後、フッ素ジェルを塗る
販売:株式会社オーラルケア
商品:ホームジェル(フッ化第一スズ)
価格:810円

使用方法

I. 歯みがきのあとに約1分間、歯面全体に行き渡るように軽くみがきます。

使用量は1回0.5g(約1cm)程度。幼児(3~6歳)はその半分が目安です。

2-1-1-2b

2-1-1-2cフ

II. 塗ったあとはうがいはせずに、軽く吐き出す程度です。

30分間はうがいや飲食をひかえることで効果が期待できます。

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③歯磨き後、フッ素スプレー液を使う(フッ素濃度100ppm)

フッ素スプレー液は、歯磨きあとのスプレーするだけで、簡単にフッ素を取り入れることができます。手軽にフッ素習慣を身につけ、歯の抵抗力を高めたい人にオススメです。

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販売:ゾンネボード製薬株式会社
商品:レノビーゴ
価格:1405円

使用方法

I. 歯磨きの後、適量を歯ブラシに噴霧して歯を磨きます。(1回の使用時、7~8吹前後)

II. その後、口すすぎしないで軽く吐き出す程度です。

3-1-2.唾液を有効活用して歯の抵抗力を高める

唾液も歯の抵抗力を高める因子の一つです。

唾液の性質を高めることで唾液中のたんぱく質が歯を保護する力が高まります。唾液には、歯の抵抗力を高める他にもたくさんの作用があります。

保護作用:唾液中のタンパクにより膜(ペリクル)を作って歯を守ります。
自浄作用:食べものや、むし歯菌などを洗い流します。
緩衝作用:酸性に傾いたお口の中を中性に戻します。再石灰化をうながす。
抗菌作用:菌の活性を弱めます。
再石灰化作用:酸により失われた歯の成分のカルシウムやリンを補い再石灰化をします。
免疫作用:唾液中の免疫グロブリンが虫歯菌に対して免疫作用をもたらします。

①唾液分泌を高めるマッサージ

唾液の成分を効果的に発揮するには、唾液がたくさん出る環境を作ることです。

自宅で簡単にできるのは、唾液腺のマッサージです。
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(花王株式会社、健口体操1・2・3)より引用

方法:大きな唾液腺のある場所をマッサージすると、唾液の分泌が促されます。3分間ほど、痛くない程度の力で押してみましょう。

②唾液の分泌を高める習慣

普段から、ガムやアメ、タブレットなどを食べる習慣のある人は、唾液分泌量は増えています。ただし、この時に糖分入りの食品を食べていると、唾液は増えても酸を作る糖質を摂取しているので虫歯になる危険性があります。糖質を使っていない食品を取り入れることで、唾液分泌効果が期待でき、酸を作らない環境にもなります。

ノンシュガー製品

2-1-2-2xy
販売:ロッテ
商品:キシリトールタブレット(オレンジ・ミント・グレープ・いちご)
価格:270円
カロリー:キシリトールタブレット1粒=約1.5Kcal

ノンシュガーなので、いつでも気軽に取り入れることができますが、カロリーはありますので、食べ過ぎにはご注意ください。キシリトール1g あたり2.8Kcalです。砂糖は1gあたり4Kcalです。

3-2.「虫歯菌の数」を減らす

虫歯菌は、汚れがなくなれば一時的には減りますが、お口の中から菌が0になることはありません。虫歯菌の数が多ければ多いほど「酸」を出す量が増え虫歯になりやすくなるため、できるだけ菌が増えない環境をつくることで虫歯の予防をすることができるのです。

毎日頑張って歯磨きをしていても、虫歯ができてしまう。。。そんな人はお口の中の虫歯菌が多いのかもしれません。

3-2-1.虫歯菌を増やさない本気の歯磨き

虫歯菌は、細菌同士が繋がりどんどん増えていきます。菌を増やさないためにできることは汚れを落とす「歯磨き」です。歯の表面につく汚れ(プラーク)の中に虫歯菌が住み着くため、プラークを歯ブラシで取り除くことが、虫歯菌を増やさない方法の一つです。

歯磨きは、1日3回が理想と言われていますが、1日3回はなかなか難しい人は、本気の歯磨きを1日のうち1回行ってください。理想的なのは、夜寝る前の本気の歯磨きです。夜寝る前が難しければ朝の本気の歯磨きを行い、お口の中の汚れをリセットすることで虫歯菌も一緒に減らしましょう。

お口の中の汚れプラークは作られるまでに24時間はかかることが実験でわかっています(諸説あります)。そのため、どうしても磨けない時は1日1回は本気の歯磨きで汚れを落とす習慣をつけてみてください。もちろん1日3回が一番理想ですが、3回を数秒で磨いて汚れが残っていては意味がありません。

しっかり汚れを落とせている磨き方が大切なのです。

①電動歯ブラシで効率よく磨く

歯磨きの時間がなかなか取れない。そんな方は電動歯ブラシを使うことも良いでしょう。もちろん、磨き方のテクニックは必要ですが、約2分ほどで汚れがきれいに落とせるといわれています。

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販売:フィリップス
商品:ソニッケアー ダイヤモンドクリーン
価格:19,000円

②フロスや歯間ブラシで歯の間の細菌を取り除く

歯と歯の間のプラークには、頑固な細菌が残っています。ハブラシでは届かない歯と歯の間の細菌を取り除くためにフロスを使いましょう。

歯の汚れは、歯ブラシだけでは60%程度までしか落とせないのですがフロスと併用することで約80%まで、歯間ブラシの併用では約85%まで汚れを落とすことができるようになります。

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歯間部のプラーク除去効果(日歯保存誌、48、272(2005年))より引用

お口の状況によって、フロスと歯間ブラシのどちらを使うことが効果的なのかは個人差があります。効果的に細菌コントロールをしたい方は、歯科医院へ相談しましょう。

デンタルフロスと歯間ブラシそれぞれの使い方やおすすめ商品について詳しくは、【5-3.デンタルフロス 】【5-4.歯間ブラシ】をご覧ください。

3-2-2.虫歯菌が多い少ないはどうやってわかるのか

歯科医院では、虫歯菌の検査を実施しています。また、顕微鏡で虫歯菌が活発かどうか見ることもできます。

虫歯菌の検査については、【 4.歯科医院で行う虫歯予防 】にまとめています。

生まれたばかりの赤ちゃんには、虫歯菌は保育者から感染します。赤ちゃんに虫歯菌をうつさないためにも、ご家族の方も虫歯菌の検査を受ける事もひとつの対策です。

赤ちゃんの虫歯予防について詳しくは【いつから?どのように?赤ちゃんの歯磨きを成長順に徹底解説】をご覧ください。

3-2-3.キシリトールで虫歯菌をコントロール

キシリトールには、唾液分泌を促す以外にも、虫歯菌の働きを弱める効果が研究データで明らかになっています。虫歯菌が多いと診断されたら、キシリトールを効果的に取り入れ、虫歯菌の働きを弱めましょう。

キシリトールの効果としては、虫歯菌が虫歯をつくるきっかけとなる「酸」を作らせないことです。また、虫歯菌は、キシリトールを菌体内に取り入れ続けることによって、「酸」を作り出すことができない菌へ変化します。いわゆる、酸をつくる悪玉菌から、酸を作らない善玉菌へと菌質が変化するというものです。

研究データで明らかになっている効果的な摂取方法は

I. 1回1粒、1日3~5回を目安に摂取する。
II. 5~15分程度かみ続けると効果的です。
III. 1度にたくさん摂るよりも、1日数回に分けて毎日継続的に摂取するのがポイントです。
IV. 3ヶ月続けると効果がでると言われています。

砂糖が含まれない甘味料にキシリトールを100%使用してる製品

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【歯科専用】
販売:株式会社オーラルケア
商品:オーラルケア キシリトールガム
(アップルミント・マスカット・クリアミント)
価格:980円

3-3.「食習慣」を改善する

虫歯になる、ならないの3つの要素の中に「食生活」があります。虫歯になりにくい食生活を知ることで、普段から意識的に予防習慣を身につけましょう。

3-3-1.砂糖の摂取量・炭水化物の摂取量

砂糖を全く取らないということは難しいかもしれません。チョコレートやグミや飴、砂糖入りのコーヒーや紅茶を頻繁に摂っている人はできるだけ回数を減らすか、食事と一緒に摂るように心がけましょう。

また、甘くなくても、炭水化物は糖質として虫歯菌が「酸」をつくるきっかけになります。代表的な炭水化物をあげると、白米、うどん、パンなどです。おやつの代わりに「おむすびやパンなら大丈夫」と思っていても、これらも立派な糖質ですので、「酸」をつくることには変わりありません。

3-3-2.虫歯菌が「酸」を作らない代替甘味料

甘いものがどうしてもやめられないあなたには、虫歯菌が「酸を作らない」代替甘味料を活用してみてください。

代表的な甘味料は以下の通りです。
・キシリトール
・マルチトール
・ソルビトール

食品の成分表を見ると、表記されています。

但し、その食品に「砂糖」「ショ糖」などが含まれている場合は、砂糖を摂取していることになりますので、注意が必要です。

※あくまでもキシリトールは補助的なものです。食生活を改善しないままで、キシリトールだけを摂取していても虫歯予防にはなりません。まずは、食生活や生活習慣の改善をはかりましょう。

3-3-3.食生活と「時間」の関係

食べる量よりも食べる回数を意識することで虫歯の予防効果が高まります。食事をするたびにお口の中で虫歯菌は酸を作り、口の中は酸性の環境になります。酸性の状態が続くことで「虫歯」になるのです。

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図にあるように、飲食の回数が多いほど口の中が酸性になっている時間が長くなります。それは、虫歯になる機会が多いということです。そのため重要なことは、食べる量よりも食べる回数を意識することなのです。

・食べる回数を1日3回(プラスおやつ1回)と決める
・だらだら食べる時は時間を決めて食べる
・会議や打ち合わせでのドリンクは、無糖のものを選ぶ
・子供におやつを与える時も、だらだら食べる環境を作らない

こうすることで、規則正しい食生活になり、虫歯を作りにくいお口の環境を整えることができます。

3-3-4.バランスの良い食生活

忙しくされている人は、短時間で食べられる食品を選びがちです。例えば、麺類やファーストフードなど…これらは高糖質で高カロリー、多くの場合が炭水化物でもあります。バランスのよい食生活を考えることで糖質過多、炭水化物過多を防ぎ、虫歯予防につながります。忙しいからこそ食事はゆっくりとバランスよく摂りたいものですね。

また、お子様の食生活にも同様に甘いお菓子や炭水化物には気を付けましょう。

2-1ー4-4 

4.歯科医院で行う虫歯予防

4-1.虫歯菌の数や活動性を知る細菌検査

4-1-1.細菌検査(唾液検査)

専用のガムを噛んで、歯の面から唾液中に虫歯菌を剥がし落とし、その唾液の中にどのくらい虫歯菌がいるのかを調べる検査をします。この検査をすることで、ひとりひとりに合った虫歯予防の提案ができるようになります。

細菌検査には、さまざまな種類の検査キットがあり、大人も子供も検査することが可能です。

①デントカルト

菌の総体数がわかる検査です。

4段階に分けて、菌が多いか少ないかをみることができます。円グラフで虫歯のなりやすさをみることができる資料が配布されます。

3-1-1-1:デントカルト

費用相場:3000円〜(その他の検査がセットになっている場合は金額は異なります)
検査時間:10分程度:検査結果がでるのは、2日かかります。
対象:子供・大人

②:BML

菌の数が具体的に数値でわかる検査です。

その他、唾液の作用や総体的な虫歯のなりやすさをグラフでわかりやすい、個人の資料が配布されます。

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3-1-1-2:BML

費用相場:5,000円〜(その他の検査がセットになっている場合は金額は異なります)
検査時間:10分程度:検査結果がでるのは、2週間ほどかかります。
対象:子供・大人

4-1-2.位相差顕微鏡

虫歯菌がいるかどうか、または活動的かどうかがわかる検査です。

菌数や総体数はわかりませんが、診療室で簡単に検査ができ、その場で菌をみることができます。

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費用相場:3,000円〜(その他の検査がセットになっている場合は金額は異なります)
検査時間:10分程度:検査結果はその場で分かります。
対象:子供・大人

4-1-3.活動性試験 カリオスタット

唾液中の虫歯菌の活動性によって虫歯になる危険度を調べる検査です。

短時間で判定することができ、虫歯菌が活発かどうかの活動性を色調で判定できます。

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費用相場:1,500円〜(その他の検査がセットになっている場合は金額は異なります)
検査時間:2分 判定には、20分ほどかかります。
対象:子供・大人
※検査キットは、歯科医院によって設置されているものとそうでないものがあります。検査を希望する場合は、かかりつけ歯科医院へ相談してみましょう。

4-1-4.虫歯菌をコントロール バイオガイヤ

虫歯菌が多い方には、細菌をコントロールする生活補助食品として乳酸機のタブレットを提案することもあります。

乳酸菌は虫歯を予防するだけでなく歯周病予防も期待できるので、日常生活に取り入れる食習慣の一つとして提案しています。

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販売:BioGaia
商品:プロバイオティクスロゼンジ(30粒)
成分:L・ロイテリ菌
価格:3000円(税別)
対象:大人

バクテリアセラピーのデンタル予防サプリについて、詳しくは「お口も体も健康に!最先端の予防医学バクテリアセラピー」をご覧ください。

4-2.唾液の力を知る唾液検査

4-2-1.唾液緩衝能検査

唾液の質を知るための検査です。

唾液の緩衝能*はもともと生まれ持った性質です。唾液の力が弱い、強いがわかることで、ひとりひとりの虫歯予防の提案がかわってきます。

*緩衝作用:酸性に傾いたお口の中を中性に戻す力が強いか弱いかを調べます。

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費用:500円程度(その他の検査にセットとして組み込まれていることがあります。)
対象:子供・大人

4-2-2.唾液量検査

唾液がどのくらいの量でるのかを調べる検査です。

唾液が多く出る人は、唾液の歯を守る作用も働きやすく、唾液が少ない人は唾液の歯を守る作用が少なくなります。

費用:500円程度(その他の検査にセットとして組み込まれていることがあります。)
対象:子供・大人

4-3.虫歯になりやすい部位の専門クリーニング

4-3-1.PMTC高濃度フッ素ペースト使用(1000ppm)

歯科医院でしか取り扱うことができない高濃度のフッ素ペーストを使用して歯と歯の間や、歯の溝などの虫歯になりやすい部位まできれいにクリーニングをします。

汚れをきれいに落としながら、フッ素が浸透していきますので、定期的なクリーニングが虫歯予防に効果的です。

3-3-1

期間:3ヶ月〜6ヶ月に1回(虫歯のなりやすさに応じて期間が設定されます)
費用:3000円〜15000円(保険適用から自費診療まで様々なプランがあります)
時間:30分〜60分
対象:子供・大人

4-3-2.精密拡大メインテナンス

拡大鏡、マイクロスコープ診療で、虫歯になりやすい細い隙間まで丁寧に汚れを落とします。また、歯の表面を傷つけない診療で汚れがつきにくい環境を整えます。

※医院の設備により異なります。希望される方は、歯科医院で聞いてみてください。

3-3-2精密拡大図

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4-4.歯の抵抗力を高めるフッ素塗布

4-4-1.高濃度フッ素塗布(9,000ppm)

フッ素塗布は、フッ素濃度が 9,000ppmの高濃度のフッ化物溶液を直接歯に塗る方法です。年に1~2回塗ることで、虫歯予防効果が高まります。

フッ素には、虫歯のなりかけを治す働きがあるといわれています。虫歯の程度にもよりますが高濃度のフッ素を定期的に塗ることで、小な虫歯は削らなくても良い状態を保つことが期待できます。

3-4-1高濃度フッ素塗布

期間:年に1〜2回
費用:歯科医院によって使用するフッ素やプランにより価格は異なります。
対象:子供・大人

4-4-2.高濃度フッ素ペースト3DS(Dental Drug Delivery System)

安全に抗菌剤やフッ素を歯に塗布する方法で、むし歯を効果的に予防する事ができる方法です。虫歯菌の検査をおこなったうえで、虫歯菌が多い方や虫歯菌の活動性高い方が対象です。

方法は、専用のマウスピースを作成して、その中にむし歯の抗菌作用のある薬剤を入れて使用します。

3DSを行うことにより、通常のブラッシングを続けているだけでむし歯菌の少ない状態が長期間維持されます。

一般的にこの効果は4~6か月持続されると言われていますが、薬液の効果を維持するためにも生活習慣の改善は欠かせません。

期間:4〜6ヶ月
費用:1回10,000円〜(別途カスタムトレー代金がかかります)
時間:1回10分程度(事前のお口のクリーニング別途時間がかかります)
対象:大人 (一部子供)

4-4-3.フッ素洗口剤の処方

歯磨きの後にうがい習慣として、フッ素を取り入れることができます。デンタルリンスなどを使用する習慣のある人で、歯の抵抗力を高めたい人は、フッ素洗口に切り替えると良いでしょう。また、生え始めの歯の抵抗力の強化にもフッ素洗口がオススメです。

使用方法は、歯科医師または、歯科衛生士の指示により正しい容量で用法で使用しましょう。

3-4-3オラブリス

オラブリス・フッ素洗口
対象:子供(一部大人)

4-5.ブラッシングの専門家 歯科衛生士による歯磨き指導

虫歯予防の基本は、歯磨きです。おひとりおひとりのお口の状況や、ライスタイルに合わせたブラッシング指導を行います。

正しい歯磨き習慣を身につけ、効果的に汚れを落とすことで無理なく虫歯予防をしましょう。

対象:子供・大人

キーリスク部位のアドバイス

お口の中でも汚れが溜まりやすく、虫歯にもなりやすい部位をキーリスク部位といいます。

一般的な虫歯になりやすいキーリスク部位は3箇所です。
①歯と歯の間
②歯と歯茎の境目
③歯の噛み合わせ部分

しかし、お口の中の環境や歯並びは人それぞれです。一般的なキーリスク部位に加え、おひとりおひとりのお口の状況を把握して、個人のキーリスク部位を特定してアドバイスを行います。

そして、キーリスク部位から歯磨きを始めることで、汚れを落とせる確率が高まりますので、虫歯予防効果も期待できることになります。

個々のキーリスク部位については、かかりつけ医院の歯科衛生士よりアドバイスをもらいましょう。

4-6.専門家による虫歯予防の食生活指導

「3-3.食習慣を改善して虫歯を予防する」で紹介したように、虫歯には、食生活習慣が関係しています。

お口の専門家が、一人一人に合わせた食生活についてアドバイスを行います。

対象:子供・大人

4-6-1.働き方や1日の使い方に合わせた食生活指導

仕事で外食が多い方、深夜遅くまで働いていて夜食を食べる方、早朝から仕事でお昼に休憩を取るなど人それぞれ、1日の使い方はさまざまです。

外出中の水分補給についてや夜食の取り方、お昼の休憩前に気をつけることなど、ひとりおひとりの1日の使い方に合わせて虫歯になりにくい食生活のアドバイスを歯科衛生士が実施します。

対象:大人(一部子供)

4-6-2.免疫力を高める健康補助食品(インフラマトール)

食生活を気をつけていてもどうしても不規則な食生活になる方もいらっしゃいます。虫歯予防や歯周病予防には、歯磨きに加えて、身体本来の力(免疫)を高めておくことも必要です。

乳酸菌とポリフェノール成分「糖転移ルチン」の健康成分配合の身体を作る健康補助食品も提案しています。

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販売:株式会社オーラルケア
商品:インフラマトール(健康補助食品)30カプセル
価格:6,500円
対象:大人

5.おすすめのオーラルケア商品

5-1.歯磨き粉

虫歯予防に効果的な歯磨き粉の選び方についてポイントは3つです。

・医薬部外品の歯磨き粉を選ぶこと
・研磨剤が少ない歯磨き粉を選ぶこと
・フッ素が配合されている歯磨き粉を選ぶこと

子供用と大人用それぞれの虫歯予防の歯磨き粉のおすすめと選び方について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

大人の虫歯予防歯磨き粉:【虫歯予防に効果的な歯磨き粉はどれ?選び方とオススメを紹介】

子供の虫歯予防歯磨き粉:【子供の歯磨き粉を上手に選んで、ラクしてたのしく虫歯予防】

5-2.歯ブラシ

歯ブラシは、お口や歯茎の状態によって、自分に合ったものを選ぶことをおすすめします。

いくら、毎日3回磨いていても、自分のお口の状態と合っていない歯ブラシを使っていたら、汚れが残ってしまうことも考えられます。

赤ちゃんの歯ブラシの選びかたとおすすめ商品について詳しくは、【赤ちゃんに初めての歯ブラシ!選び方と注意点】をご覧ください。

5-3.デンタルフロス

歯の間にいつも汚れが詰まる方はデンタルフロスで汚れを取り除くことで虫歯の予防につながります。また虫歯菌が多いを診断された方も、フロスを使う習慣を身につけましょう。

虫歯になりやすい3大部位で「歯と歯の間」があります。間の汚れは歯ブラシでは取り切ることができません。

デンタルフロスの選び方について詳しくは【もう迷わない!おすすめのデンタルフロスと選び方】をご覧ください。

デンタルフロスの使い方ついて詳しくは【歯科衛生士が教える!デンタルフロスの正しい使い方】をご覧ください。

5-4.歯間ブラシ

ブリッジなどかぶせものが多い方や、爪楊枝を毎食後使用している方は歯の間から虫歯になる可能性が高くなります。

歯の間の隙間の部分の汚れを効率よく取り除くために、歯間ブラシを使用して虫歯予防に努めましょう。

歯間ブラシの選び方について詳しくは【歯科衛生士が紹介!おすすめの歯間ブラシと選び方】をご覧ください。

歯間ブラシの使い方ついて詳しくは【歯科衛生士が教える!歯間ブラシの正しい使い方】をご覧ください。

5-5.キシリトールガム・タブレット

虫歯菌が多いと診断された方や、唾液の量が少ないと診断された方、または、ガムや飴、タブレットを常習的に食べている人は、キシリトールを活用してみましょう。

キシリトールはあくまでも補助的に活用するものです。歯科衛生士の指導のもと、正しい虫歯予防の知識を身につけ、必要な方はキシリトールを取り入れましょう。

キシリトールについて詳しくは【歯科専用のキシリトールガムは効果大/市販品との違いは?】をご覧ください。

6.注意したいこと

これさえやれば、虫歯の予防になるということはありません。

冒頭でお話したように、「歯の抵抗力」・「虫歯菌の数」・「食習慣」のバランスを崩さないような生活習慣を送ることが大切です。

6-1.むやみやたらにフッ素に頼らない

フッ素さえ使えば、虫歯の予防ができるとは限りません。除菌療法も一度除菌できたとしてもお口の環境は変化し続けていますので、虫歯予防のためのきっかけの一つとして使いましょう。

6-2.キシリトールはあくまでも補助的に使う

キシリトールガムやタブレットを食べていれば虫歯にならないことは決してありません。

また、虫歯が治る効果もありません。どうしても甘いものがやめられないなどの代用品として、あくまでも補助的に活用することを意識してください。

6-3.食事は楽しんで

甘いものは一切食べてはいけない、食事の後はすぐに歯磨きをしなければならないなどということはありません。楽しく食事をすることで、唾液もたくさん出ますし、身体も栄養素を取り入れます。

楽しい食事の後に、1日のお口の汚れをすっきりさせる感覚で虫歯予防と食生活を両立させましょう。

6-4.できれば1日3回の歯磨きを目指しましょう

3-2-1.虫歯菌を増やさない本気の歯磨き】と書きましたが、1日3回が理想的な歯磨きです。

極端な情報だけを取り入れるのではなく、歯科衛生士からアドバイスをもらいながら貴方に合った歯ブラシ習慣を

身につけて虫歯予防を習慣化しましょう。

まとめ

虫歯をつくらない予防方法は一人一人にあった提案ができるようになっています。虫歯になるメカニズムを知ることで、無理なく楽しく日常生活の習慣として虫歯予防を自然に取り入れることができます。決して難しいことでも我慢することでもありません。楽しい食生活とともに、日常の生活に虫歯予防を習慣化しましょう。虫歯や歯周病で悩まない快適な生活を送るために、歯科医院へ通い、歯科医師、歯科衛生士とともに正しい習慣を身につけましょう。

Author: 塚本 千草(歯科衛生士)

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