毎日の歯ブラシに付け加えると良い補助的清掃道具の歯間ブラシやデンタルフロス。
いざ買おうと思ったら、ドラッグストアなどの店頭でたくさん種類があって何を選べばよいか悩む方も多いのではないでしょうか?
今回は歯科衛生士がおすすめするデンタルフロスとその選び方についてご紹介いたします。
1. デンタルフロスの役割
デンタルフロスとは歯ブラシで届かない狭い歯と歯の間を清掃する糸状の清掃道具です。
歯ブラシだけの清掃では全体の6割ほどしか清掃ができないと言われています。デンタルフロスを使用することによって約8割までプラークの除去率があがります。
むし歯の90%が歯と歯の間から。そして歯周病も歯と歯肉の間の溝に残したプラークが原因で起こります。お口の中の健康のためには歯ブラシで届かない部分のケアがとても大切になってきます。
2. 歯科衛生士おすすめのデンタルフロス
2-1. リーチ クリーンバースト
ワックス加工してあり、特殊加工された256本の繊維がプラークをかきだしてくれます。また、ミント味でスッキリします。
販売:ジョンソン&ジョンソン
商品名:クリーンバースト
価格:380円
2-2. フロアフロス
ワックス加工してあり、384本の繊維が歯と歯の間 だけでなく、歯と歯肉の間のプラークまですっきり除去してくれます。水分や摩擦により繊維がフワッとひろがるので痛くありません。歯肉のケアに最適なフロスです。さらに糸にフッ素が加工されています。
販売:オーラルケア
商品:フロアフロス
価格:640円
3. デンタルフロスの選び方
フロスは乳歯のころから使います。幼児の頃は保護者の方が使い易いものを選ぶと良いでしょう。児童になると子供自身ができる子もいますので成長過程にあわせてホルダータイプから始めると良いです。
青年〜成人〜中高年はフロスは必須です。ご自分の歯と歯の隙間の程度により歯間ブラシかデンタルフロスかを選ぶようにしてゆきます。
3-1. 糸状のロールタイプと持ち手のあるタイプの違い
3-1-1. 糸状のもの(ロールタイプ)
販売メーカーによって価格の差はありますが大体¥400前後です。
【特徴】40cmぐらい糸を引っ張り出し、各自の指に巻きつけて操作します。
【利点】清潔で経済的。コンパクトなケースに入っているので持ち運びにストレスを感じないです。歯と歯の間に挿入し、引っ掛かりを感じても片方の手を離すとスルっと簡単に抜けます。
【欠点】指に巻きつけて使用するので、とにかく慣れるまでが大変です。
3-1-2. 持ち手があるもの(ホルダータイプ)
持ち手があるものには大きくわけてF字型とY字型があります。価格はメーカーにより様々です。
特徴 持ち手がありますので指に巻きつける必要がなく、手軽にフロスが使用できるのでフロス初心者の方におすすめです。
F字型・・・前の歯に入れやすいです。奥の歯に入れる時は慣れが必要です。
Y字型・・・奥の歯にも入れやすいです。初心者はこの形がおすすめです。
F字型
Y字型
【利点】持ち手があるので操作が簡単!
【欠点】歯と歯の間にいれて引っかかった時に除去するのが難しい。
3-2. ワックス加工はあったほうが良い?
フロスにはWAXed (ワックス加工)とAnWAX ( ワックス加工なし)があります。どちらを使用しても構わないですがワックス加工されたものの方が歯と歯の間を通す時、ワックスの効果で滑りやすくなり使い易いです。
ワックス加工あり
糸にワックスがついていて歯と歯の間に挿入する際に滑りやすくなっています。滑ることによってスムーズに歯の間に入ってゆきます。
- 1
- 2