予防と節約につながる歯科検診は絶対に定期的に行くべき!

00

内科的な健康診断は、職場や学校で定期的に受けているけど歯科検診は受けていないという方も多いのではないでしょうか。

老後に「歯科検診を受けていれば良かった…」と後悔する人は多くいらっしゃいます。

初期の歯周病、初期虫歯は症状がなく、自分では気付かないものです。
しっかり検診を受けることで、虫歯や歯周病の予防・早期発見に繋がり、将来的にお金や時間の節約にも繋がります。
そこで今回は、歯科医院で行う歯科検診とその重要性について詳しく説明します。ぜひ参考にしてください。

広告

1. 歯医者で行う歯科検診とは

1-1. お口の中のチェック

一般的な定期検診では、初めにお口の中をチェックします。

ここでは、虫歯があるかどうか、歯茎、お口の粘膜の状態、詰め物の状態、歯並び、噛み合わせの状態なども同時に検査していきます。

歯茎の検査では、専用の器具を用いて歯茎のポケットの深さを測ります。正常の数値は大体3㎜程度です。それ以上深いポケットになると歯周病が疑われます。

1-2. レントゲン写真

次に、レントゲン写真を取ります。

レントゲン写真からわかる情報は、見えないところの虫歯や、深さ、歯の根っこの部分の病気。

その他、骨の状態を確認することによって、歯周病のチェックや顎関節の状態も確認できます。

1-3. クリーニング 

その後、ブラッシングチェックや、PMTCという専門家による歯のクリーニングを行います。

また、必要な場合は虫歯予防に効果的なフッ素塗布も行います。

PMTCについて、詳しくは「歯の専門家が行うクリーニング!PMTCの5つのメリット」をご覧ください。

2. 歯科検診の重要性

2-1. 定期的な歯科検診でこれだけの差!日本と世界の残存歯の違い

01

日本とアメリカ、スウェーデンの定期検診受診率と80歳で残っている歯の数をグラフで表したものです。

定期検診をしっかり受けることが、健康的に食事をするために必要な歯を残すことにつながっているとわかるグラフとなっています。

定期検診受診率が2%しかない日本は残存歯数が約9本ですが、定期検診受診率が80%のアメリカでは17本あり、90%のスウェーデンは25本と大きな差が生まれています。 

2-2. 老後の後悔の第一位は『歯の定期検診を受ければよかった』

02

雑誌「PRESIDENT2012.11.12号」に掲載された、『リタイア前にやるべき事だった、後悔ランキング』の第一位に『歯科検診を受ければよかった』がランクインしています。

やはり歯というものは生涯にわたり大切なモノなのです。

また、歯の健康を保つ事で、全身の健康にも繋がります。

歯周病は菌が全身に巡り心筋梗塞や狭心症などの冠状動脈疾患などに繋がることもあります。

その他、心内膜炎、糖尿病、骨粗しょう症、早産・低体重児出産にも繋がるとも言われます。歯の健康を保つことこそ長寿の秘訣なのでしょう。

2-3. 歯科予防が認知症予防にも効果あり!?

『自身の歯で噛む』という事はとても重要です。

ある研究では、健康な高齢者は平均14本歯が残っているのに対し、認知症の疑いが持たれた者の平均は9.4本と少なく、歯と認知症は関連性が高いと示唆されています。

噛む事で脳は刺激されるが、歯が無くなり、周辺の神経が失われると、脳が刺激されなくなる。

そこが脳の働きに影響を与えてるのではないかと考えられています。

ですので、『歯が抜けたら入れ歯やインプラントでいい』と甘く考えていては、将来後悔しかねなくなってしまいます。

いつまでも美味しい物を『美味しい』と感じ、快適な生活を事ができるよう、今からご自身の歯を大切にしましょう。

3. 歯科検診が節約に繋がる理由

今の時代では、予防の重要性を理解している人が多いかと思います。

では、それなのになぜ定期検診率が低いのか?

一番の答えはきっと、お金と時間ではないでしょうか。『歯が痛くないのに歯科検診へ行き、お金をかけたくない』『美容院や買い物などにお金を使いたい』『忙しくて行く時間がない』などなど色々あるかもしれません。

一時点で考えれば、確かにお金や手間がかかるように思えてしまいますが、長期的に考えてみると、定期検診を受けた方が実はよっぽど安上がり、かつ時間の節約という事もあるのです!

3-1. 歯科検診に掛かる費用

歯科検診は年に約3~2回。保険適用だと一回だいたい3,000~4,000円程。一年間に約1万円程度でしょう。

30歳から~60歳まで受けたとしても30万程度です。

これは、インプラント1本分(その後のメインテナンス費を含めず)と同じくらいになります。

広告