5分ほどガーゼを噛んだまま圧迫していると出血がとまります。それでも止まらない場合は、歯科医院へ行きましょう。
3.生え変わりの時に注意すべきこと
3-1.生え変わる歯の周りの汚れを取り除く
生え変わりの時期は、前後の歯との境目に磨き残しが多くなりがちです。
汚れが多く残っていると生えてくる歯が虫歯になってしまったり、歯茎の周りに炎症が起こることもあります。できるだけ清潔に保ち、新しい歯が順調に生えてくるように歯磨きを行いましょう。
3-2.指しゃぶりを卒業させる
指しゃぶりを続けていると、特に親指を上顎につける動作で吸引している癖は上顎の形が変形してしまい、出っ歯の状態の骨格が形成される危険性があります。
指しゃぶりの習癖による出っ歯
指しゃぶりは歯の生え変わり時期(6歳)になってもある場合は習癖改善(習慣になってしまった癖の改善)をお勧めします。
習癖改善の対応策をアドバイスしている歯科医院もありますので、相談してみてください。
4.自宅でできる生え変わり時期のお口ケア
4-1.こまめに歯磨きをする
生え変わり時期は歯の高さがバラバラになり、磨き残しが増えます。
特に生え始めの歯は他の歯よりも低い位置にあるため、歯ブラシが届きにくく汚れが取りきれず虫歯になる危険性があるので、生え始めの歯は特に綺麗に磨くように鏡をみながら歯ブラシを当ててみがきましょう。
(混合歯列写真)
4-2.歯茎の炎症を予防する
歯が生えてくる時は、歯茎が炎症を起こしやすくなります。
歯茎の下から少しずつ歯の頭がでてくる時に、汚れがたまっていると歯茎に炎症が起こりやすい環境となります。
炎症している歯茎は歯ブラシがあたると痛みがでたり出血したりしますので、さらに磨きにくくなり虫歯の原因になったり、炎症が悪化することもあります。
こまめにうがいをしたり歯磨きをしてお口の中を清潔に保ち、歯茎に炎症が行いように気をつけましょう。
4-3.フッ素配合歯磨き粉を使う
歯が生え始めの時は歯は成長段階にあります。
成長しきっていない歯は虫歯にもなりやすく、逆を言えば成長段階のため栄養を取り込みやすいともいえます。
そのため、生え始めの時期にフッ素入りの歯磨き粉を使って綺麗に磨くことで、虫歯にもなりにくく、フッ素を歯に取り込みやすく強い歯に育ってくれるとも言われています。
5.生え変わった後に気を付けること
5-1.歯ブラシを成人用に交換する
歯のサイズは乳歯よりも永久歯の方が大きいです。
歯ブラシを成人用に交換して、磨き残しのない歯磨き習慣を身につけましょう。
5-2.自立した歯磨き習慣を身につける
6歳から14歳にかけて歯は生え変わります。
生え変わりが始まる頃は、ちょうど保育者の仕上げ磨きも終わるころです。
それからは自分の歯を自分で守っていくようになりますので、保育者の方は永久歯が生え揃う前から自立した歯磨き習慣が身につくように教育を行っていきましょう。
乳歯を虫歯にさせないための方法について、詳しくは「乳歯を虫歯から守る!治療法と予防法を徹底解説」をご覧ください。
まとめ
歯の生え変わる時期は永久歯にとって、とても大切な時期です。
生え変わりの時期とその対応方法を知ることで健康な歯を育てる歯磨き習慣を身につけてください。
歯の生え変わりの時期に歯が抜けそう、または歯が抜けないなど不安な時は遠慮なく歯科医院へ相談しましょう。
生え変わりの時期の大切な歯を守って、生涯健康に食事ができるようお口の健康習慣を身につけましょう。
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