また、早期に発見できれば、歯科医院で適切な処置ができるようになってきました。
3.中心結節があると起こりやすい症状
中心結節自体が悪影響を及ぼすことありませんが、結節の中には神経が歯の先端まで来ていることが多いです。
3-1.冷たいものがしみる
通常の歯よりも神経が歯の表面近くにあるため、冷たい食べ物や飲み物がしみやすいことがあります。
また、場合によっては、空気を吸い込んだりするだけでもしみることがあると言われています。
3-2.痛みが出やすい
通常の歯よりも神経が歯の表面近くにあるため、神経に痛みを感じることがあります。
熱い飲み物を口に含んだ時などにずきずきする痛みの症状が現れると言われています。
3-3.食事の時、痛む
食事の時に、硬いものを食べたり、大きな食物を噛み切る時などに、中心結節の突起部分にあたって、痛みがでることがあります。
3-4.神経の露髄
痛みがあったりなどの症状がでやすいことがある中心結節では、万が一、突起している部分が折れてしまった場合は、神経が向きだしになることがあり、激痛に襲われることがあります。
その場合には、焦らず、落ち着いて歯科医院を受診しましょう。適正な治療が必要になります。
4.中心結節がみつかったらどうする
4-1.まずは歯科医院を受診しましょう
現在では、中心結節に対する適切な治療や予防方法が多くありますので、まずは歯科医院を受診し、歯科医師の診断のもと、適正な治療を受けましょう。
5.中心結節の症状と主な処置内容
5-1.中心結節が折れていない時
レジン充填
5-2.中心結節が折れてしまった時
レジン充填
まずはレントゲンを撮影し、神経の状態を確認します。
痛みがない場合ははと同じ色のプラスチックの材料(コンポジットレジン充填)で固め、外部からの刺激を遮断します。この場合、プラスチックの材質にフッ素が配合されているものを使うなどして、虫歯の予防の観点からも治療を行います。
神経の処置
中心結節が折れてしまい、痛みが出ている場合は、レントゲン撮影を行い、神経の状況を確認します。
その後必要に応じて、神経の処置をする治療を行い、プラスチックの材料(レジン)で塞いで、様子をみます。
6.その他の歯の異常
6-1.カラベリー結節
永久歯や乳臼歯の内側にできる突起様の結節で、結節と歯の隙間で虫歯になることがありますが、中心結節のように大きな問題になることはなく、通常の治療を行うことが多いです。
6-2.臼旁結節
永久歯や乳臼歯の外側にできる突起様の結節で、第二大臼歯と第三大臼歯にまれにみられます。
6-3.犬歯結節
前歯3番目の犬歯(八重歯)にあらわれる結節で、犬歯の内側が盛りあがった形状で、円錐状の突起様です。
6-4.矮小歯
通常の歯よりも少し小さく、三角にとんがったような歯を矮小歯をといいます。
6-5.過剰歯
通常乳歯では20本の歯が生えますが、それよりも多く歯が生える場合を過剰歯といいます。
6-6.先天性欠如
通常20本の歯がありますが、もともと歯が存在しない場合を先天性欠如といいます。
乳歯では下の前歯にみられ、1本少ないことがあります。
6-7.癒合歯
癒合歯は通常1本ずつ生える歯が2本くっついて生えている歯のことを言います。
癒合歯について、詳しくは「子供の乳歯に癒合歯(ゆごうし)がある場合のリスクと処置」をご覧ください。
まとめ
中心結節はあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、100人に1人にはあらわれる歯の異常です。正しい知識を知っていれば、お子様のお口の中に中心結節があっても、慌てることなく対応することができます。
また、歯科医院でも適切な処置や予防が行えますので、中心結節を見つけたらまずはかかりつけ歯科医院へ相談しましょう。
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