臭い息をスッキリ改善!4つの口臭の原因と対処法のまとめ

ビール

広告

【対策】

適度の量を飲みましょう。飲みすぎは体にもよくないですし、分解するのに時間がかかりますので、臭いもなかなか消えません。

次の日の朝、すっきり起きれる程度の量に控えることで、口臭も軽減するでしょう。

3.病的な口臭タイプの原因と対策

3-1.最も臭う歯周病

歯周病の原因となる細菌は口臭の原因の中でも最も悪臭を放つ臭いです。

本人は気づかないことが多いですが、電車の中でもめまいがするような口臭を放つ人に出会います。

歯周病になると、歯茎の溝の中に細菌が増殖し、悪臭を放つようになります。また、細菌の死骸が発酵したり、膿がでてきたりする場合は、さらに臭いは悪化していきます。

広告

【対策】

まずは、歯周病の治療を行いましょう。そして歯科医院で、正しい歯磨きの方法を身につけましょう。

歯周病は早い段階で治療に行けば、治る可能性もある病気です。

少しでも気になっているなら、まず歯科医院へ相談してみましょう。

歯周病による口臭について、詳しくは「ガムやうがいでは誤魔化せない?口臭の本当の原因は歯周病などお口の問題」をご覧ください。

3-2.虫歯

虫歯で歯に穴が開いてしまっている場合、穴の中に汚れがたまってしまい、それが臭いの原因になります。

穴の中に溜まった細菌(汚れ)は、発酵し増殖しさらに穴を大きくしていきます。さらに、汚れがたまりやすい状態が続けば続くほど、口臭の原因を増殖していることになります。

また、被せ物が外れてしまってそのまま放置している場合も同様に、穴の周りに汚れが溜まりやすく、口臭の原因となります。

広告

【対策】

虫歯がある、穴が開いている状態で放置している場合は、すぐに歯科医院で治療をしてもらいましょう。
そして、正しい歯磨きの方法を身につけることで口臭予防を行いましょう。

虫歯を放置していると、口臭以外にも様々な問題が起こりますので、気になる方は早めに歯科医院を受診しましょう。

4.心理的口臭

自臭症

実際には口臭はないのに、自分自身が「臭っているのでは?」と過度に心配し、本人には、口臭があるように感じている状態の口臭をいいます。

電車の中で誰かの口臭が気になり、もしかしたら自分も口臭があるのではないかと思い始める方もいるようです。

実際には、1日3回歯磨きもしていて、洗口剤も使っている方が多いですので、口臭外来などを受診して自分の口臭の状態を把握することで気持ちも落ち着くでしょう。

広告

【対策】

口臭外来を受診し、専門医に診断してもらいましょう。

また、定期的な歯科検診で歯ブラシの届きにくいお口の中をクリーニングしてもらいさらに綺麗な状態を保つことは安心感につながります。一人で悩まず、歯科医院へ相談してみましょう。

5.その他、口臭の原因

その他にも歯の治療やお口の管理状態による口臭の原因があります。

5-1.矯正治療

矯正治療中は、歯にブラケットという器具を装着します。ブラケットは非常に複雑な形をしているため、汚れも溜まりやすくなりますし、歯磨きもしにくくなります。

そのため、お口の中に汚れが残りやすく、細菌も繁殖しやすくなり、口臭が発生することがあります。

矯正治療中の歯磨き方法や口臭対策について、詳しくは「歯列矯正中の口臭が気になる!その原因と対処法」をご覧ください。

5-2.ブジッジ(被せ物)

歯と歯をつなげて橋渡しにする被せ物のブリッジを入れた場合、きちんと歯磨きができていないと、汚れが停滞しやすく、口臭の原因になるといわれています。

ブリッジの被せ物周りの歯磨き方法や口臭対策については「ブリッジにしてから口臭が気になる!その対処法と原因」をご覧ください。

5-3.入れ歯

入れ歯はプラスチック製でできており、汚れが停滞しやすく、不潔になると口臭の原因になりやすです。

ぬるぬるした状態で放置していると細菌が増殖し、お口の中にカビ菌が繁殖することがわかっています。

歯を磨くのと同様に、入れ歯もきちんとお手入れをすることで口臭は改善します。

入れ歯による口臭の対策について、詳しくは「もう臭いとは言わせない!入れ歯による口臭の対処法と原因」をご覧ください。

Chrome cobalt denture

5-4.舌の汚れ

歯磨きはきちんとしているけれど、舌を磨いたことがないという方は、舌苔というコケ状の汚れが口臭の原因になっている場合もあります。

舌苔は食べかすやお口の中の皮膚がはがれたものや細菌からできており、舌苔が付着しているとさらに汚れが溜まりやすくなり、口臭の原因になると言われています。

舌の磨き方、舌苔による口臭の対策について、詳しくは「口臭の原因になる舌の汚れ/取り方を歯科衛生士が徹底解説!」をご覧ください。

6.口臭に関連するその他の病気

口臭は健康のバロメーターです。

おかしいなと思ったらすぐに受診しましょう。
口臭にはさまざまな病気が関与していることがわかっています。

呼吸器や糖尿病などにも関連していることが研究されていますので、少しでも気になったら内科や口臭外来を受診しましょう。

6-1.胃の病気

胃に関連する病気からくる口臭は卵が腐ったような匂いを感じると言われています。

胃の病気には、胃炎や胃潰瘍などがあり、逆流性食道炎による口臭は、胃液と混ざり、酸味のある酸っぱい匂いを感じる場合があります。

6-2.呼吸器の病気

呼吸器の病気に関連する口臭は、お肉の腐ったような臭いを感じるといわれています。

主には、肺や気管支などの病気があげられます。

6-3.消化器の病気

消化器の病気に関する口臭は、お肉の腐ったような臭いを感じると言われています。

食道や食道気管支、胃などの病気があげられます。

6-4.耳鼻咽喉の病気

耳や鼻、喉などに関連する口臭も、お肉の腐ったとうな臭いを感じると言われています。

扁桃炎や副鼻腔炎、咽頭に膿がたまる病気などがあげられます。

6-5.腎機能障害に関する病気

腎機能低下に関連する口臭は、酸味のある魚の腐敗したような臭いやアンモニア臭を感じると言われています。

腎不全や機能低下の病気などがあげられます。

6-6.カンジタ菌感染症

カンジタ菌に関連する口臭は、酸味のある臭いを感じるといわれています。

カンジタ菌は、入れ歯や口の中にも感染します。また、寝たきりの方では、咽頭や気管支に感染する場合があります。

6-7.糖尿病

糖尿病に関連する口臭は、リンゴのような甘酸っぱいにおい(アセントン臭)が特徴的な臭いです。

糖尿病のコントロールができていれば、口臭は改善されていきます。

まとめ

口臭の原因には、虫歯や歯周病だけでなく、全身疾患に関連している口臭もあります。
一時的な対処ではなく、原因を改善することで口臭を気にすることなく、楽しい食生活が送れるようになります。
また、それらの口臭は自覚症状がない場合が多いですので、自己診断をするのでなく、気になる方は、口臭外来や内科、歯科を受診してみてください。

Author: 塚本 千草(歯科衛生士)

広告