知っておくべき!歯ぎしりが全身に及ぼす影響と予防法

予防と知識

予防歯科


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歯ぎしりで悩んでいるという方は多いのではないでしょうか。

歯ぎしりは、寝ている間、無意識に歯をギリギリ擦り合わせて噛み締める癖です。

そのままにしておくと、他人の睡眠を妨害してしまうだけではなく、お口の中のトラブル、頭痛、肩こりなど知らず知らずのうちに全身に悪影響を与えてしまいます。

そこで今回は、歯ぎしりを減らすための予防法について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

1.歯ぎしりとは

歯ぎしりとは上下の歯をぎりぎりとすり合わせたり、ぐっと食いしばったりすることを言い、専門用語では「ブラキシズム(口腔内悪習慣)」と言います。

気づかない間にしているかもしれない歯ぎしりについて、まずは自分でチェックしてみましょう。

一つでもチェックが入った方は歯ぎしりや食いしばりをしているかもしれません。

⬜︎ 起床時、なんとなくあごがだるい、疲れている
⬜︎ パソコンやスマホを操作中、運転中など集中している時、無意識に歯をかみしめている
⬜︎ 頬の内側や舌の縁に歯型がついている
⬜︎ 肩こりがひどい
⬜︎ 頭痛が頻繁に起こる
⬜︎ 虫歯ではないのに歯がしみる

2.歯ぎしりの原因

歯ぎしりの原因は大きく分けて3つあり一番大きな原因はストレスです。そして噛み合わせ・生活習慣があげられます。

2-1.ストレス

現代はストレス社会と言われるほど、ストレスが日常にあふれています。

それは精神的ストレスに限らず、肉体的ストレス(疲労・過度な運動)や異常気象による環境的ストレスなど多岐に渡ります。

精神的ストレス、肉体的ストレス共に身体中の筋肉を緊張させてしまいます。

そのストレスをうまく発散できず、溜め込んでしまい、その結果、寝ている間に溜まったストレスの発散のために、歯ぎしり・食いしばりをしてしまうことがあると言われています。

また歯ぎしりをすることで、首・肩などの筋肉が緊張する(肉体的ストレス)状態になってしまうため、翌日も歯ぎしりをして発散するという繰り返しに陥ってしまうことがあります。

2-2.噛み合わせの悪さ

噛み合わせは常に変化しています。

それは成長段階だけでなく、虫歯の放置や歯周病により短期間で噛み合わせが変わることがあります。

それにより、本来当たるべき歯の面ではない部分が噛み合わさってしまい、その変化を自分の歯ぎしりなどで調整してしまいます。

虫歯の放置や、歯周病により歯ぎしりはさらに強くなります。

2-3.悪習癖

頬づえ、横向きに寝るなど、歯に対して力を加える癖がある方の噛み合わせも少しずつ変化していきます。

噛み合わせが悪くなると歯ぎしりは強くなります。

また現代社会に多い、パソコン、スマホ、ポータブルゲームの操作も歯ぎしりを引き起こすきっかけとなる場合があります。

それらの操作をする際、下を向いてやる場合が多く、上の歯と下の歯が噛み合わさりやすい状態になってしまいます。

強く噛んでいなくても、軽く合わさるだけでも咬む筋肉の緊張(ストレス)につながり、結果ストレス発散のために歯ぎしりを引き起こすことがあります。

2-4.過剰な飲酒

飲酒が歯ぎしりの原因となる場合もあります。

アルコールを楽しく飲んで眠ればストレス発散もでき寝つきも良くなるように感じますが、実は逆です。

アルコールは感覚を麻痺させ、一時的にストレスを感じないようにするだけで、むしろ、眠りが浅くなり、呼吸のリズムも乱れるため、ストレスが余計に蓄積してしまいます。これにより歯ぎしりが引き起こされることがあります。

2-5.過剰な喫煙

タバコの中に含まれるニコチンは不眠を引き起こす原因となっています。

喫煙により、過剰にニコチンを摂取すると余計に寝つきが悪くなり、ストレスを溜めやすい体質になります。

ストレスにより引き起こされる歯ぎしりの原因の一つと考えられます。

3.歯ぎしりが全身に及ぼす影響

歯ぎしりをすることで全身の思わぬところにまで影響がでてきます。
日頃感じている「なんとなく不調」という方は、歯ぎしりが原因かもしれません。

3-1.歯が削れる、すり減る

自然界の中で2番目に硬いといわれているエナメル質。そのエナメル質同士が当たることで表面が削れます。

または、歯にミクロのヒビ(亀裂)が入ることで、神経までの距離が縮まり虫歯でもないのに歯がしみることがあります。

3-2.歯の根元に影響する

歯と歯茎の間部分はとても弱く、衝撃によりエナメル質が削れてしまうことがあります。

くさび状欠損といい、神経に近いところまで削れると冷たいものがしみてくる可能性があります。

3-3.顎のズレ(顎関節症)

歯ぎしりによる力は強い人で100キロもかかるといわれています。

その力は歯だけでなく、顎関節にも負荷としてかかり、顎の中にある関節円盤という軟骨がずれてしまったり、周囲の筋肉が痛くなったりします。

3-4.肩こり・腰痛

歯ぎしりにより咬む筋肉(咀嚼筋)が緊張することにより、顎につながっている筋肉である、肩や腰の筋肉まで緊張してしまい、肩こり、腰痛といった症状として感じます。

3-5.偏頭痛

頭の横にある側頭筋は咬む筋肉(咀嚼筋)の一つです。

歯ぎしりにより、咬む筋肉が緊張するということは、頭の横にある筋肉も緊張してしまいます。それにより偏頭痛が引き起こされることがあります。

3-6.顔が大きくなる

歯ぎしりをしていると咬む筋肉が緊張し、盛り上がることがあります。

それにより、顔が大きくなったように見えます。歯ぎしりによる筋肉の引っ張る力の方はとても強いため、エラが張ったような状態を作りやすくなります。

4.歯科医院で歯ぎしりを予防する方法

歯科医院でも、歯ぎしりを予防するための施術を行っている医院もあります。
かかりつけ医に相談してみましょう。

4-1.筋肉をゆるめる施術を受ける

施術を受けることで、人はよりリラックスすることができます。

ストレスが強くかかっている時は施術を受け、しっかりゆるめることでセルフケアの効果が最大に発揮しやすくなります。

注意点

筋肉の圧力を抜く際、できるだけ弱い刺激で施術してもらいましょう。

力を入れたマッサージはより筋肉を緊張させてしまい、よりストレスが加わり食いしばりをする可能性があります。

4-2.矯正治療

噛み合わせを正しい状態にすることで不必要な歯ぎしりが解消されます。

4-3.虫歯、歯周病の治療を受ける

虫歯の治療を受ける、歯茎の治療を行うことで、噛み合わせを整えるていきます。

4-4.マウスピース

歯ぎしりを予防することはできませんが、歯ぎしりによって起こる、歯のすり減りや、顎の痛みなどの症状の一時的な軽減には有効です。

注意点

マウスピースは解決策ではありません。

合わないマウスピースを入れると、歯と歯のスペースを埋めることになり、咬む筋肉が緊張してしまうことがあります。

歯科医師・歯科衛生士の指導を受け適切な取り扱いをしましょう。

歯ぎしりから歯を守るマウスピースについて、詳しくは「無意識の歯ぎしりで歯がボロボロに!マウスピースで歯を守る」をご覧ください。

5.自宅でできる歯ぎしりの予防法

歯ぎしりはストレスによって引き起こされ、またその逆で、歯ぎしりにより、ストレスが溜まってしまうことがわかっています。

歯ぎしりを予防するためには、ストレス発散をすることが近道です。

自分にあったストレス発散方法見つけることで、歯ぎしりを事前に予防することができるようになります。

5-1.筋肉の緊張を緩めてストレス発散

筋肉の圧力を抜くことで発散ができます。

「揉まない・押さない・引っ張らない」さとう式リンパケアの手法を用い、パンパンにたまった圧力(ストレス)を発散してみましょう。

耳たぶくるくる法

step1.耳たぶを親指と中指で軽くはさみ、後ろ回しをします。ear_01

step2.ポイントは耳たぶの付け根ギリギリをはさみます

ear_02

step3.ほほ骨からエラにかけて優しくなでおろします

ear_03
出典:https://lymphcare.org/

できるだけ優しい力で触れて、呼吸をする。

これだけのことで簡単にストレス発散が出来ます。

その時、決して強く刺激を与えないでください。強く刺激を与えるマッサージをすることで、筋肉が反発し、より緊張を引き起こしてしまいます。

これをやることで、咬む筋肉がゆるみ、食いしばりを引き起こす肉体的ストレスの解消となります。

5-2.寝る前にリラックスする時間を取る

ストレス発散のための歯ぎしりをしていることが考えられるため、寝る前にリラックスすることでストレス発散をして寝ましょう。

1日の終わりに部屋の明かりを暗くして温かい飲み物をのみ、ホッとした時間を10分過ごすのもいいでしょう。

 

5-3.過剰な喫煙・飲酒を控える

上記の原因にあげたように、喫煙・飲酒は睡眠の妨げとなり、ストレスを溜め込みやすくなります。

ストレスが原因での喫煙・飲酒であるなら、まずストレスを発散しましょう。そうすることで、自然と量を抑えることができます。

しかし、喫煙は肉体的依存があることが多いので、その場合は禁煙内科を受診し上手に禁煙をしましょう。

5-4.自分の癖を知る

癖は無意識のうちに行っています。これを無意識に直すのは難しいです。

一度自分の生活習慣を見つめ、どういったことをしているか気づくこともストレスを溜めない一つのきっかけとなります。

1日目で自分の生活の見つめる。2、3日目に悪い癖を意識してやめてみましょう。継続することで、習慣が変わり、ストレスの原因を取り除くことができます。

まとめ

ストレスと歯ぎしりは、切っても切り離せないことです。

歯ぎしりを予防していくことで、ストレスが緩和され、歯や顎を守ることができ、肩こりや、腰痛などの身体の不調も防ぐことができます。

さらには、小顔効果も期待できますので、日頃から歯ぎしりの原因となるストレス発散をするセルフケアをおこない、ストレスフリーを目指しましょう。

歯科医院でも歯ぎしりに関する予防法の指導もしていますので、まずは、かかりつけ医院へ相談してみてください。

Author: 三村 文子(歯科衛生士)

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