今すぐ歯医者に!虫歯を治療途中に放置したら起きる事

予防と知識

虫歯


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痛みがなくなった、出張や転勤で行けなくなった、など様々な理由で歯医者へ行けずに治療途中の虫歯をそのまま放置している方も多いのではないでしょうか。

治療途中の虫歯を放置しておくと、どうなってしまうのか?

治療段階別にその後の歯の状態や治療期間、治療費なども合わせてまとめてみます。このような状態にある方はなるべく早く歯医者で治療を再開することをお勧めします。

1.虫歯の治療途中に放置すると起こること

1-1.小さな被せ物の治療中に放置している場合

型取りまでして、次回被せを入れる状態で治療を放置していると、最初に仮止めしている材料が外れ歯がしみるようになります。

虫歯の部分は削っているのでその状態では虫歯がありませんが、長くその状態が続くと穴の部分に汚れがたまり、すぐに虫歯になってしまいます。

歯は削っている部分が露出していると外部からの刺激への抵抗も少なくなり、きれいに歯磨きをしていても他の歯よりも虫歯になるリスクが高いため、しみるといった症状がでた場合には虫歯が進行している可能性が高いです。

また、そのまま放置していると両隣りの歯が傾いてくることがあり、せっかく型取りをして作った被せ物ももう一度やり直しになります。

放置している期間が1ヶ月程度なら、虫歯の再発もなく被せをいれることができるケースもありますが、2ヶ月以上経過している場合は、歯の形を修正して、型取りをやり直すことになるケースが多いです。

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〈再治療の内容〉
歯の形を修正(削る)→もう一度型取り→次回来院時に被せる。
痛みがひどく、虫歯が進行している場合は神経を取る治療をすることもあります。
その場合の治療期間の目安は2ヶ月程度です。治療内容が変わりますので、医療費もかかります。

1-2.大きな被せ物の治療中に放置している場合

神経を残す治療途中のケース

大きな被せ物を入れる前に治療を放置してしまったら、痛みがない場合は早く受診すると、被せを物を入れることができるかもしれません。

放置期間が2か月以内で痛みがなく、仮の歯が入っている状態であれば、そのまま被せ物を入れることができる可能性はあります。(状態にもよりますので、確実ではありません)

仮の歯が外れてしまい、2ヶ月以上空いている場合は、両隣りの歯が傾いてきている可能性があります。もう一度、歯の形を修正して、型取りをやり直すことになるケースが多いです。

また、痛みがでている場合は、歯の根の部分に膿がたまっている可能性も考えられます。その場合は、神経を取る処置をする必要性がありますので、期間も治療費もかかります。

神経を取った後の状態のケース

痛みがでてきている場合は、根の部分にばい菌が入り、膿がたまっているかもしれません。
その場合は、もう一度神経の管の再治療になります。

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〈通院の目安〉
痛みがなく、2ヶ月以上空いていなければ1、2回。
痛みがあり、神経の処置が必要な場合は、2ヶ月程度(状態により異なります)

1-3.歯の神経を取り除く治療中に放置している場合

歯の神経を取り除き、「数回消毒にきてください」と言われて、治療を中断した場合、神経をとっているので、痛みはでることがない場合が多いです。

最初に仮止めしている材料が外れたり、仮歯が外れたりすることで歯の根の管の中にばい菌が入りやすくなります。

そのばい菌が管を通り、顎の骨の近くまで到達すると「膿」が溜まる場合があります。

最初は噛むと鈍い痛みがありますが、激痛ではないので放っておきがちになります。

そうすると、膿の袋が大きくなり、大きく腫れて痛みが出てきます。

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〈再治療の内容〉
状態にもよりますが、根の治療は再治療となります。神経の管の中が細菌感染を起こしているため、消毒にも日数がかかります。
膿の状態や歯がどのくらい残っているかによっては、抜歯になるケースもあります。
そのままの状態では、前後の歯にも悪影響を及ぼす可能性がありますので、できるだけ早めに治療を再開することをおすすめします。

1-4.薬を詰めて様子をみている時の治療中に放置している場合

虫歯治療の途中に「歯の神経近くまで虫歯があるので、薬をつめて様子をみます」「薬が効いたら神経を残して治療をしましょう」

「薬が効かないようなら、神経をとる処置をしましょう」と説明を受けている場合の放置は、神経近くまで虫歯があった状態ですので神経に到達する虫歯になる危険度は高いです。

痛みもなく日常的に過ごせていても、少しづつ仮止めをしている材料が減ってきます。

仮止めや薬の材料がすり減ってくるとその隙間から細菌が入り込み、噛むと痛みがでたり、場合によっては、熱いものがしみたりと症状がでてきます。

この場合で痛みがでてきたら再治療はほとんどが、神経を取る処置になるでしょう。

2.治療途中の虫歯を放置している人に知ってもらいたいこと

2-1.最初は痛みがない

ほとんどの場合、治療途中であれば痛みがでません。痛みがないから治ったかな、と勝手な判断をして放置していると、どんどん虫歯は進行していきます。

2-2.痛みがでてきたら費用も期間も2倍

痛みがでてきてから再治療は、2倍の来院回数と、治療費がかかることが想定されます。

途中から再治療ができるケースは少なく、最初から治療やり直さないと、虫歯の治療は終わりません。

2-3.抜歯の可能性もある

とくに治療途中の歯の放置は、状態にもよりますが抜歯になるリスクが高いです。

治療途中は歯を削っていて神経に近くが露出している状態ですので、通常より虫歯にもなりやすいですし、他の刺激も受けやすい状態だからです。

2-4.隣の歯、反対の歯にも悪影響

治療途中で放置することで、歯が削れてきて、隣の歯が傾いてきたり、対合する歯が伸びたりすることがあります。例えば、下の歯がどんどん削れると、上の歯は噛み合わせることができないため歯が伸びてくることがあります。

2-5.顎の痛みなど全身に悪影響

治療途中だと、仮歯や仮止めだけの状態なため、噛みにくい状態で、噛み合わせに影響する

ことがあります。長く正常な噛み合わせができない状態だと、顎の痛みを感じたり

肩こりや首の痛みがでてくることも言われています。

まとめ

治療途中で放置していると、食事も美味しく食べれませんし、いつも気になっているのではないでしょうか。

治療を放置していると、痛みがでてきたり、治療費も通院回数も増えてしまったりと、何一つ良いことはありません。

身体は食事が基本です。そのためにもしっかり噛めて、美味しく食事を取れるお口の健康を優先して、長期的な身体作りを心がけましょう。

治療途中の歯がある人は、痛みがでる前に再治療を行うことをお勧めします。

Author: 塚本 千草(歯科衛生士)

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