奥歯の抜歯に関する不安を解決!費用、痛み、その後の治療

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奥歯を抜歯することになった場合、費用や痛み、その後の治療などを詳しく知りたいと思う方も多いのではないでしょうか。
奥歯は他の歯にくらべ磨きにくいためケアが難しく、治療も困難で、寿命が最も短い歯といわれています。
しかし、奥歯には大切な役割があるため、抜歯した後そのままにしておくと噛む力が半減するだけではなく、噛み合わせが悪くなる事で顔や体のバランスが崩れて様々なトラブルを起こすこともあります。
今回は、奥歯の抜歯に関することから抜歯後の治療方法まで詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてください。

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1.奥歯の抜歯

1-1.奥歯の抜歯の痛み

奥歯の抜歯は他の歯よりも様々な条件が重なり、痛みを感じやすい場合があります。

抜歯直後に麻酔が切れてから痛みが出ても、通常は1週間ほどすると、歯ぐきの痛みや腫れも軽減してきます。

しかし、歯が斜めに生えていたり虫歯が進行しているなどの悪条件が重なると、痛みや腫れが続くこともあります。

奥歯の抜歯の痛みについて、詳しくは「奥歯を抜歯する時と抜歯した後の痛みの原因と軽くする方法」をご覧ください。

1-2.抜歯の時間

抜歯にかかる時間は、臼歯の場合で30分から1時間を目安に予約の時間を取る医院が多いです。

ただし、大きな虫歯になっていたり、斜めに生えていたり、半分埋まっているような場合は、時間がかかることもあります。

また、お口の開き具合や顎の状態によっても、ゆっくりと休みながら抜歯を行うこともありますので、状況によっても異なります。

1-3.抜歯後

親知らずであれば、特別な理由がない限りは、抜歯した後の治療やかぶせ物を入れる必要性はありません。

親知らず以外の歯を抜歯した場合は、代わりとなる歯を入れるための治療が必要です。

2.抜歯の料金

抜歯手術には保険が適用されます。1歯につき保険点数が決まっています。

例えば、奥歯の抜歯であれば臼歯になるので、260点の保険点数になります。保険制度で3割負担だとすると奥歯の抜歯1本につき780円の医療費となります。

ただし、抜歯の場合は、歯を抜く以外にもお薬の処方や、前処置、レントゲン撮影、麻酔など別の処置や処方があるため、窓口で負担する際には抜歯の料金以外にもプラスの医療費がかかることが通常です。

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3.抜歯の手順(普通抜歯の場合)

3-1.レントゲン撮影

まずは、奥歯の抜歯の前に回りの歯の状態や歯を支えている骨の状態、歯の周辺の神経の管の状態などを確認します。

3-2.麻酔

麻酔の前には、抜歯する歯の周辺のお口の中の汚れをきれいに取り除きます。できるだけ清潔な状態にして抜歯をすることで、抜歯後の感染から守ることができます。

麻酔には、注射の針の痛みを軽減するために、歯茎の表面に麻酔のジェルやスプレーを塗布する表面麻酔があります。

まずは表面に麻酔をします。その後、局所麻酔を行い、抜歯する歯の周辺に少しづつ麻酔をおこなっていきます。

3-3.抜歯

麻酔が効いたのを確認して、抜歯を行います。

まず最初は、歯と骨の間にある膜(歯根膜)を剥がす作業があります。専用の器具を使って、歯と膜を剥がすことでスムーズに抜歯が行えます。

膜が剥がれたら、抜歯を行います。ペンチのような専用の器具を使って抜きます。

3-4.洗浄

抜歯をした穴の部分に細菌などのどろどろとした血液のかたまりや腐敗した粘膜の組織などがある場合は、取り除き洗浄をします。

その後、穴が大きい場合は、歯茎を縫い合わせて穴を塞ぎます。
縫い合わせをしない場合は、穴の中に抗生剤のスポンジを入れたり、止血用のスポンジをいれたりして中に汚れが入り込まないようにして、傷口の直りをまちます。

3-5.止血

抜歯をした後は、縫い合わせをしても出血が続きます。

そのため、早く止血するように抜歯後診療室で、ガーゼを5分ほど噛んでもらう必要があります。

その後も出血が続くようなら、自宅へ帰るまでの時間に30分ほどカーゼを噛んでもらうように説明することもあります。

3-6.消毒(翌日)

抜歯をした次の日は必ず医院で消毒を行います。そのため、抜歯した次の日も来院できる日程で予約を確認しておきましょう。

止血しているかどうか、感染がないかどうか、腫れや痛みでお困りでないかなどを確認しながら消毒を行います。

3-7.抜糸(1週間後)

抜歯から約1週間から2週間の間で糸を取ります。

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