3. 歯磨きガーゼの使い方
ガーゼで拭うガーゼ磨きは、ミルクを与えた後に行いましょう。
歯磨きガーゼは衛生上、使い捨てにします。
1.ガーゼを人差し指に巻きます。
2.水又はぬるま湯で濡らしましょう。
3.口の中を優しくぬぐいましょう。
4. 歯磨きガーゼの注意すべきこと
・誤って飲み込まないように、余ったガーゼはしっかり握ってください。
・あまり奥まで指を入れないでください。嘔吐反射がでて吐いてしまいます。
・上の前歯の歯茎の上には小帯という「ひだ」がありますので、強く触らないでください。
5. 嫌がる赤ちゃんには無理に歯磨きしない
磨く側も磨かれる側も辛いですよね。嫌がる子供には無理をしないようにしましょう。まずは、こちらの方法を試してみてください。
5-1. 歯磨きは楽しいと感じるように演出する
歯を磨かないといけない!という義務感ではなく、一緒に遊ぶことだと思って歯磨き楽しんでみてください。歯磨きは大切な子供とのコミュニケーションやスキンシップの一つです。歌を歌いながら、笑顔でおしゃべりをしながら歯磨きの時間を楽しんでみてください。
5-2. たくさん、褒めてあげる
赤ちゃんは口の中や頬に触られることはやっぱり苦手です。「ちゃんとして」や「口を開けて」「がまんして」と無理強いはかえってよくありません。たくさんほめて嬉しい気分を感じられる時間だと思ってもらえるよう、しっかり褒めてあげてください。
5-3. 決まった時間に行う
歯磨きの時間を認識してもらうことも大切です。ミルクを飲んだ後、食事の後、おやつを食べた後、寝る前など歯磨きの時間があることを認識してもらうことも意識してみてください。
6. 歯ブラシを使った本格的な歯磨きは、上下の前歯が生えてから
上下の前歯が生えたらガーゼだけでなく、歯ブラシを使った歯磨きをスタートしましょう。
赤ちゃんは歯ブラシをギシギシ噛んで毛先がすぐにボロボロになります。
歯ブラシは、赤ちゃんが自分で使うものと、仕上げ磨きをする大人の仕上げ用を2本別々に用意するとよいでしょう。
両方ともヘッドができるだけ小さく歯ブラシを選びましょう。
赤ちゃん用は赤ちゃんが持ちやすい形の柄のものや、飲み込み防止の付いている歯ブラシをえらびましょう。
仕上げ磨きをする大人用のブラシは毛が密集してやわらかいものなら、歯肉に毛先が当たっても痛くありません。
まとめ
赤ちゃんの初めての歯磨きは、まずはガーゼで口の中をやさしくぬぐうことから始めましょう。
ガーゼから少しずつ慣らしていき、歯磨きすることが楽しいと感じさせることが大切です。
歯科医院には大切なお子さんの歯を虫歯にしたくない親御さんがたくさん来院されます。そして、「歯磨きをさせてくれないんです。」といった相談をよくされますが、歯科医院ではこのようなお悩みを解決するアドバイスを行っています。
一人で悩んでいる方は、近くの小児歯科へ検診を兼ねて相談にいってみてくださいね。
Author: 小川由香里(歯科衛生士)
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