子供は虫歯にしたくない!知っておきたい虫歯の原因と予防法

しかし、この姿勢に慣れていないために泣いてしまうようなお子さんには、慣れるまではなるべくリラックスした体勢で磨くようにしましょう。そうすることで、歯みがきに対する恐怖心や不安が少なくなります。

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4-2.仕上げ磨き

子供は自分では完璧に磨くことはできませんので、保育者の仕上げ磨きが必要になります。

まずは子供に歯ブラシの大切さを伝え、保育者が見本になるように歯磨きを一緒に行いましょう。

仕上げ磨きの際は、とくに虫歯になりやすい歯の噛み合わせと、デンタルフロスを使って歯と歯の間を念入りに磨いてあげてください。

毎回、歯磨きのたびに仕上げ磨きが大変、という場合は、寝ている間が一番虫歯になりやすいので夜寝る前の仕上げ磨きは必ずしてあげてください。

また、子供が自分で気づかないこともありますので、10歳頃までは保育者が定期的にお口の中の状態を観察し、虫歯ができていないかチェックをしてあげてください。

4-3.歯科検診

従来は「痛くなってから歯医者に行く」ことが当たり前でしたが、現在は「痛くない時に虫歯がないか。健康な状態が維持できているか検診してもらう」このような歯科医院が増えてきました。

また、正しく磨くコツや、奥歯のシーラント、唾液検査など、予防に関する処置を受けたり、新たな情報をキャッチするためにも定期的に通える歯科医院を持つことをオススメします。

ぜひ、お子さんが楽しく通えるよう、痛くない時から通える歯科医院を探してあげてください。

5.子供の歯が虫歯になったら

毎日、きちんと歯磨きしていたのに虫歯になってしまった。そんな経験をするかもしれません。

なぜなら虫歯は多因子性疾患といって、様々な原因があって引き起こされる病気だからです。もしかしたら食生活の摂り方、口呼吸、歯並びなど、歯磨きだけでは防ぎきれない原因があったのかもしれません。

治療を受ける上で、「今回虫歯になってしまった原因はなんだったのか?」と、過去を振り返り、次の予防策に向けて考えてくれる歯科医院で、安心して治療を受けましょう。

5-1.歯科医院を受診

虫歯の大きさや状態によって、削るか削らないか判断をします。お子さんが痛みを訴えていなくても、気になる状態を見つけたら受診しましょう。

5-2.治療が必要な場合とそうでない場合

歯の表面が白いだけで、まだ穴が空いていない状態であれば、フッ化物を塗布して再石灰化を促すことで、虫歯の進行を抑えることができます。この場合は削りません。

少し穴が空いた状態であれば、虫歯の部分を取り、レジン(プラスチック素材)の詰め物をする治療をします。しかし、虫歯が神経まで到達しているようであれば、神経を除去する根管治療が必要になってきます。

また、最近ではレーザーを用いることで虫歯の部分を殺菌し、さらに歯の強化を同時に行うなど、できる限り歯を削らない治療を推奨している歯科医院もあります。

5-3.深い虫歯の場合

虫歯が歯の内部まで進行し、神経を取り除いて、大きく削らなければならない状態でも、基本的には抜歯をしない治療がとられます。

乳歯を抜くことで、隣りの歯が傾いてしまうと、永久歯が生えてくるスペースがなくなるからです。永久歯の歯並びにも影響することなので、子供の歯の抜歯はできるだけ避けるべき治療なのです。

6.治療について

子供の虫歯は大人と違って進行が早いという特徴があります。なぜなら、乳歯は永久歯と違って、表面のエナメル質もその内側の象牙質も薄く、永久歯の半分程度となります。一方、永久歯へスムーズに生え変わるために、根管組織(神経や血管組織)の占める割合は大きくなっています。

従って、乳歯の白い虫歯を放置すると、大事な根と神経を傷つけてしまうかもしれません。生え変わる時のことをきちんと考えて、早めの処置を行いましょう。

6-1. どのくらい痛みがあるのか

子供はまだ痛みの感覚が発達していないため、痛みがあっても気付きにくいので虫歯が大きく進行してしまうことが多いです。虫歯の痛みで感じるよりも、虫歯で穴が開いて、そこに食べカスが詰まって歯茎が腫れて痛い場合が多く見られます。

6-1-1初期虫歯の治療

乳歯の初期虫歯の色は、ミネラル分が溶け出して白濁している場合が多いです。

この状態は、歯を削る治療はせずに、フッ化物を使用して歯を強化し、溶け出したミネラル分が戻りやすい環境に整えます。これを続けることで、歯の質が戻ります。

また、虫歯が進行している範囲がエナメル質に限局している場合は、虫歯を取り除き、プラスチックで詰める治療をします。虫歯を取り除く時には、麻酔が必要になるケースもありますが、ほとんどの場合は麻酔をしなくても痛みを感じないで治療をすることができます。

6-1-2神経まで広がった虫歯の治療

乳歯の虫歯は進行が早いので、神経まで広がることもあります。乳歯の虫歯は進行が早いので神経まで広がることがあります。乳歯の虫歯が神経まで広がると神経をとったり、切断したりする必要が出てきます。乳歯にとって神経は永久歯との生えかわりにとても大切なものです。

しかし、神経まで虫歯菌が入ってしまったら、根の先に膿をため永久歯を変色させたり、歯並びを悪くしたりするので根の治療をします。

また、神経がない子供の歯は永久歯との交換の際に、グラグラしにくいことがあります。

良いタイミングで生え変わることが大切なので、グラグラしていない子供の歯は邪魔をするようであれば抜歯することになります。

 6-2.麻酔はつかえるのか

歯科医院で虫歯治療で行う麻酔は、主に「浸潤麻酔」といって、麻酔液を歯茎内部に注入します。子供は、歯茎や骨の厚みが薄いため成人の半分以下の麻酔の量で行います。

しかし、歯茎が炎症を起こした「酸性」の状態は麻酔が効きづらいこともあります。また、歯の根っこの先に膿が溜まっている状態は、膿の袋の中で強い炎症が起きてしまうと麻酔の効果が得られにくいです。

そして、子供の虫歯治療で使用した場合は、治療後1~2時間程は感覚が無いため、唇や頬の内側を噛んで傷つけないよう、保育者による予後観察が必要です。

6-3. 乳歯治療は繰り返す

乳歯の治療は永久歯のようにしっかりとした治療ができないことがあります。

その理由の一つは、乳歯は永久歯に比べ、歯のすり減りが早く、詰め物が浮いた状態になって、取れてしまいやすいことです。

二つ目は永久歯が下から生えてきて、乳歯の根が溶かされ短くなるため、根の治療はしっかりとできず、腫れを繰り返すことがあることです。一度歯を削ってしまうと再治療をする可能性が高まりますので定期的な観察が必要になります。

まとめ

よく病気が治癒するといいます。治癒とは「体が元どおりに治る」という事です。しかし、虫歯の場合、決して元どおりに治ることはありません。溶けてしまった歯は戻ってこないからです。

歯医者さんは虫歯になった部分をきれいに除去して、人工物を詰めたり、被せたりして治療を行っています。当然、治療した歯は、元の健康な歯に比べれば弱いのです。

お子さんの歯が虫歯になった原因を、かかりつけの歯医者さんと共に考え、お子さんのお口をとりまく生活環境を改善することが、何よりも重要な治療法ではないでしょうか?

そして、保育者も歯科医院も、お子さんの健康な歯を守りたい理由はただ一つです。

お子さんが毎日の食事を美味しく楽しく食べ、元気に生活することを、共に支えましょう。

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